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君の表情を変えてみたい
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高校生×高校生
(バス酔い、嘔吐)
みんなで楽しい遠足
そんなのは中学までじゃないかと思う
いつも五月蝿いお前が
今日は更に五月蝿い
なんでこんな奴の隣になんか座らなければいけなかったのか
本当、最悪な1日だと思う
そう思っていたのが数分間
五月蝿かったお前は気がつくと黙っていた
窓だけを眺めていた目をちらりとお前の方に向けると
お前は青くなっていた
驚きでお前を見つめてしまう
きっと酔ったのだと
お前が生唾を飲み込む音が聞こえ理解した
前の席に備え付けられた
エチケット袋を口元に寄せてやる
すっごい理不尽なんだけど
けど、こんなに元気のないお前はお前じゃないし
人のいるところで吐くなんて
嫌だろう
お前は「吐きたくない」なんて強がって言いやがって
強がったってどうしようもないのに
山道に入り
何度もバスが大きく揺れる
そこでお前は限界を迎えた
ごぽっという音ともに
口からぐろいものが溢れ出す
折角、口元に寄せてやったんだから
ちゃんと袋に出して欲しい
勢いよく出たモノたちは
いくらかお前の体育服を汚した
「うっ……げぇええええええっ……ぅ…うえっ…えっ…げぇええ……」
吐き出してしまえば
それは治ることを知らず
次から次へと吐き出される
醜い声とともに
エチケット袋はぱんぱんになり
臭いが充満しだす
周りの人間も酔い始める
ちょっとした地獄絵図が始まる
酔ってない人間は近くの酔った人間を介抱しはじめる
お前の吐き気がおさまった頃
エチケット袋を変えてやる
「うっ…うえっ…えっ……」
吐きたいのに吐くものが尽きて
お前が苦しく嗚咽を漏らす
お前に触るなんて嫌なんだけど
背をさすってやる
それが刺激になったのか
お前は再び吐き始めた
よくこんなに吐けたものだと逆に感心してしまう
ようやく到着地に着くとお前の吐き気は終焉を迎えたようで
俺に「ごめんな」と謝ってくる
別に謝られるようなことしたつもりはないのだけれど
でも
いつも弱らないお前が弱るなんて
いつものお前はそんなこと言うやつじゃないだろう⁇
何かが俺の中で弾けた気がした
帰りもお前の吐く様子を苦しむ様子を見たい
だなんてそう思ってしまった
そして
帰りも同じ目にあうのだった
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