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潤んだ瞳で見つめないで
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大学生×大学生
(発熱)
今日のキミは何かがおかしい
妙に僕に甘えてきて
妙に目が潤んでいて
僕としてはとても嬉しいんだけど
いつもの憎まれ口がないと寂しいというか、なんというか
物足りない
テレビをソファに腰掛けながら
僕に寄りかかる
キミの柔らかいほっぺを軽くつねる
そこで気付いた
「おまっ、熱⁇」
キミの温度に驚いた
それは目も潤むはずだ
キミは「ほぇ⁇」なんて理解していない様子
いやいやいやいや
このままは良くない
とりあえずは
冷やして、温めなきゃ
僕がそこを離れようとすると
キミは「行かないで」なんて
僕に手を伸ばす
嬉しいけど、嬉しいけど、嬉しがってる場合じゃない
「すぐ戻ってくるから」
そう残すと
僕は慌てて
体温計、氷枕、毛布をとりにいく
体温計を渋るキミに挿し込んで
ピピっという音が鳴ると
その液晶を眺める
40.0度を示した液晶
コレでよく呑気にしていたものだ
頭の下に氷枕を置いてやる
キミはぶるっとしたが
「気持ちいい」と呟いて微笑んだ
かわいくてしょうがない
ソファからベッドに運ぼうか
でも、そうすると
また「離れないで」っていうんだろうな
しばらくするとキミが寝息を立て始める
目覚めた時
この甘えたキミは元に戻っているのかな
と思うと少し寂しかったけど
でも、いつものキミじゃないと楽しくないな
そう思うと僕はキミの唇に軽くキスをした
「おやすみなさい。早く良くなりますように。」
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