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空を眺め君を思う
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クラス委員×不良:高校生
(嘔吐)
学校の屋上で空を眺める
始業のチャイムなんてとっくに鳴っていて
ざわめいていた声も静かになる
授業なんて怠くてしょうがない
サボったって何も変わらない
そう思っていつも此処にいるけど
息を切らしたお前がいつも走ってくるんだよな
5分ジャストで
教室から此処まで遠いのに
なのに、今日は来ないとか
どうなってるの⁇
10分経ったんですけど
俺は不思議に思い階段を降りる
廊下の壁を伝いながら歩くお前
「授業…始まってるんだけど⁇」
俺に気付き俺を睨みつけるお前
弱ってるみたいなのにいつもの言葉は変わらない
「いや。そんなことよりさぁ…。」
弱ったお前が俺は気になるよ⁇
そんな身体でどうして迎えにくる
「何がそんなことだ‼︎授業でろよ‼︎お前のせいでクラスが………っ……」
クラスが纏まらない
俺のせいで
お前はいつもそう言うね
ごめんね、お前を困らせたいんだ
でも、こんな状態までも困るなよ
一気に叫んだお前はずるりとその場に座り込んで
そんなにもクラスが大事かよ
クラス委員だからって
お前には責任ないよ
「だいじょ……お、おいっ…」
お前を心配して顔を覗き込む
俯いたお前はその場に嘔吐した
「……っう……うえっ……えっ……」
苦しそうに喘ぐお前の声に興奮してしまう
「あっ……っ…ああっ……」
突然のコトでパニックになるお前
吐物で汚れたその場を見ておろおろとして
はぁはぁと息を切らしている
吐くなんて思わなかったんだろう⁇
「落ち着け、まだ、吐きそう⁇」
お前の肩を抱き
背をさすってやる
びくんとお前の背中は逃げたけれど
俺に反応するようにお前はまたその床を汚した
しばらくすると
ふっと意識を手放し、俺の中へと堕ちる
抱きかかえると
とても軽かった
保健室に向かうとそっとベッドに寝かせ
起きたお前がまた俺を探しに来ると嫌だから
教室に向かってやった
かったるい授業
でも、お前は受けろって言うんだろう⁇
数日間、お前は学校を休んだ
屋上でサボったって
お前は来ない
寂しいんだけど⁇
そして、やっと来たお前に俺は言うんだ
「お前が来ないとか、授業受ける意味ないんだけど」って
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