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痛いと叫んでも
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高校生×小学生:兄弟
(腹痛、嘔吐)
「おはよー」
珍しく弟が起きてこないもんだから
部屋に向かい布団を取り上げると
弟がその場で丸くなり震えていた
「どうした⁇」
声をかけると
それにやっと気付き、か細い声で
「にぃ……ちゃ……なか……い…た……」
潤んだ瞳で訴える腹痛
波があるのか時折びくんとなってはお腹をさする
「トイレ行くか⁇」
一人で立ち上がる力も無いほど痛いのだろう
そう言って立ち上がらせる手伝いをしようと抱き上げようとするが
弟は首を横にふるふるとし
「さわ……ん……んんっ…ないでぇ……」と
動かすだけで痛みが増幅するのだろう
俺の手を拒絶した
さて、どうしたものか
このまま、ほっておいても苦しいだけだし
薬もこのままでは飲ませられない
かわいそうだけど
痛みの原因を出してもらうしかないだろう
オレは弟を抱き上げる
もちろん、弟は抵抗したけれど
抵抗すれば抵抗しただけ苦しくなるみたいで
抵抗をやめ大人しくオレの胸に収まった
移動中「うぅ…」という呻きが弟の口から漏れる
「痛いな」と弟に声をかける
それだけしかオレにはできない
トイレに着くと弟を下ろし
ズボンと下着を下ろしてやる
「でて……て……」
見守ってやろうと思ったが
お腹を押さえ、潤んだ瞳に見つめられながら
そう言われオレは外に出た
「……ん…」
苦しむ声が聞こえる
痛いは痛いだけで出ないのか
そんな音は聞こえない
何もしてやれないのがもどかしい
「……うっ……ぐっ……」
突然、予想外の声と音が聞こえた
嘔吐く声と床に液体が叩きつけられる音
吐いたのだと分かる
腹痛はその腹痛だったのか、と
「にぃ……ちゃ……うえぇぇぇえ…」
中から聞こえたオレを呼ぶ声
オレはドアを開け中に入る
床にはどろどろになったモノが散乱し
ズボンと下着が下げられたために
素肌となった脚が吐物で濡れている
「はい…ちゃ……うっ……」
吐いたことに驚いたのだろう
ぼろぼろと涙を流し、オレに訴えかける
腹痛と吐き気は残っているのかまだ嘔吐きもしている
「大丈夫、大丈夫だから、吐ききれるだけ吐いちまえ。」
オレはそう言って背をさすってやった
それから弟は何度か吐いた
最終、ぐったりとして
オレの元に倒れこむ
吐物が飛んでぐっちょりとした衣類を脱がし
弟を抱き上げる
脱衣所に連れて行くと
タオルを湯で濡らし
汚れた口元と太腿を拭いてやった
そして、衣類を着せ替えてやると
コップに水を入れて口元に寄せる
「ほら。口に含んでぺーって。」
弟はそれに頷き
口に水を含むと目の前に用意してやった洗面器に水を吐き出した
「お腹痛いの少しは良くなった⁇」
問いかけると弟はこくりと頷く
熱も出ているのかほっぺたが真っ赤だ
「じゃあ、今日はゆっくり寝よう。」
そう言って弟を抱き上げ
ベッドにおろす
洗面器を置いて
「また吐きそうだったらここにげぇしてな。」
そう言ってリビングに戻ろうとすると弟が「いか…ない…で…」と呟いた
苦しくて寂しいんだろうな
そう思うとオレは弟が眠りにつくまで側にいた
それから眠りにつくとトイレの始末
始末が終わると弟の元に戻って
その日のうちに弟は3度ほど吐いた
見ててかわいそうで
でも何もしてやれなくて
早く良くなりますように
オレはそう願うばかりであった
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