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君の特等席
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高校生×保健室の先生
(嘔吐、精神)
職員室から戻ると
空いていたはずのベッドに君がいた
「あ、先生、今日も借りてるね。」
カーテンを開けたことに気付くと君が起きあがる
最初みた頃よりも
細くなった身体
上着や服に隠れてはいるが襟元から覗く肌には新しい傷が見えた
一体、君が何をしたというのだか
「別に構いませんが…」
「先生は優しいね。」
そう言って君は笑う
今にも壊れそうで恐くなる
いや、もう君は壊れてしまったね
「そんなことはありませんよ。ほら、また顔色が悪い。おやすみなさい。」
そう言って、君の目を手で覆い寝かせる
ずっと顔色の優れない君
眠れていないのだろう
目の下にはくっきりとクマもできている
「ありがとう…先生…おやすみなさい…」
君はそう言うと目を閉じた
すぅと寝息が聞こえたのも束の間
ひゅうという風のような息使いが聞こえた
また、か
と思い君を見ると
目をぎゅっと閉じ
手をぎゅっと握り
はぁはぁと苦しそうに喘ぐ君
「落ち着いて…」
僕は君の背を摩り君に告げる
君にはそんな声は聞こえてないのだろうけど
「やっ……やぁっ……やぁぁぁあ………」
目を開いた君は
何かに反応し叫び出す
君の瞳は何も映していない
「ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい、ごめん……なさい」
しきりに謝り始める君
一体、何に謝っているのだろう
目をまひらいたまま
身を丸めて
息づかいは一向に激しいまま
「大丈夫、だから…」
僕は君の手を握りそう言う
それに君ははっとした
「先生っ……」
僕を見つめる瞳
僕に気付いた君
息が微かに整うのがわかる
「うっ……」
びくんと君は跳ねると
そう小さく喘いだ
君の手を握る僕の手がはねのけられ
君の手が君の口元を覆う
げほげほっと君の口から咳が漏れた
それと同時に胃の中のモノもひっくり返される
手では収まりきらないモノが枕を濡らす
一度始まるとそれは治らなくて
君は何度も何度も咳を繰り返した
突然のことで何も用意なんて出来なかったから
君の吐物で枕とシーツはぐしょぐしょになった
大して食べていないのだろう
吐かれたモノはほぼ水状のモノだった
吐ききったのかやっと君が落ち着いた
そして、現状を理解し始める
「また……また…ごめん、なさい……先生……」
君はそう言って上体を起こすと
吐物をかき集めようとする
「きれいに、する……から…先生……ごめん…」
君の瞳からぼろぼろと涙がこぼれ落ちた
あぁ、いつだって君は
「いいですよ。体調が悪いんだからしょうがないことです。」
僕はこう言って君の手を出しとる
「でも…」
「でも、じゃないです。」
僕は君を抱きかかえる
そして、ソファーへと降ろす
吐物で袖の汚れたブレザーを脱がせ
ぐっしょりと濡れた手を濡れタオルで拭いてやる
「口も気持ち悪いでしょう。どうぞ、ゆすいでください。」
そう言って、水と洗面器を手渡した
君は素直に水を口に含みそれを吐きだした
「はい。よくできました。」
僕はそう言って君の頭を撫でる
「ありがとう…先生…」
君はそう呟いた
「飲めないかもしれませんが、脱水になってしまうので、飲んでください。」
僕はスポーツドリンクを君に手渡した
君は躊躇するがそれを飲む
少し飲めると少し苦しそうにしたが
それでも君は戦っていた
「我慢できなくなったら吐いていいですからね」
そう言って中身を捨てた洗面器を再び君の前に置いてやる
君はそれでも我慢した
我慢なんてしなくていいのに
「では、僕はベッドをきれいにしますね。」
そう言ってその場を離れる
気遣いな君はぼくの前でもう一度吐きたくないだろう
ベッドのシーツをはがし
枕をとり
洗濯機へ運ぶと
悲痛な喘ぎと
ぼたぼたという音が聞こえた
洗濯機を回す
君の元へ向かうと
君はソファにぐったりとし気を失っていた
床に落とされた洗面器には
液体が溜まっている
それが君がまた吐いたことを示していた
また、君を拭き
君を新しいベッドへ運ぶ
気を失ったといえど
コレで少しは身体が休まればいいと思いながら
君の髪を撫でた
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