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問題に目を通せば
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先輩×後半(高校生)
(発熱)
夏休みはデートいっぱいしようね…なんて約束してたのに、期末テストの結果を開けてみれば赤点のオンパレード
夏休みの最終週には再試験があって
夏休みはデートどころじゃなくなった
赤点をとってオレが落ち込む前に先輩に怒られた
そして、デートする予定だった夏休みは
先輩によるオレの勉強会となった
いつもは先輩といちゃいちゃしてる自分の部屋
今日はクーラーの音だけが聞こえるだけで静かな空間
オレは先輩の監視のもと
指定された問題に目を通す
残念ながら一つも分からない
分からない‼︎分からない‼︎分からない‼︎
教えてよ‼︎
そんなことをしたのが
つい昨日の話で
少しは考える努力をしろって怒られた
だから、考えてはいるんだけど全く分からない
ちらりと目の前に座る先輩を見るが
先輩はぼおっと小説に目を通している
なんか、いつもと違う気もするけど
気のせいだろうか⁇
いつもならちらりと見ると
集中しなさいって怒るのに
「先輩。」
さすがにもう答えがでなさすぎて
先輩に助けを求めよう
そう思って先輩を呼ぶ
しかし、無反応
「せーんぱい!!」
少し強めに読んでみる
すると、やっとハッとして
「あぁ、ごめん。ぼおっとしてた、何⁇どれが分からないの⁇」
と問いかけてくれる先輩
やっぱりおかしい
だって、いつもは怒ってからそれ聞くじゃん
「これ…何、これ……」
そう言って
一問目から進んでない問題を指差す
「あぁ、これは……」
隣に寄り添い先輩が教え始める
アレ
なんか、先輩熱いし、優しいし
「って、聞いてる⁇」
問題の方ではなく先輩を見てたのは
さすがにバレたみたいで
先輩がオレの目を見る
先輩の目は潤んでるし
明らかに顔が赤い
「ちょっ……勉強、終わってない…か…ら…」
額に額をつけようとすると顔を近づけると
そう言って先輩がオレを押し退ける
いや、キスは確かにしたいけど
そうじゃないって
先輩の抵抗に逆らい
額をつけると
案の定、熱かった
「先輩、熱、ある。」
「あー…さすがに、バレる⁇」
額を離すと
先輩の目は宙を泳いだ
最初から体調が悪かったのだと分かる
「もう、有り得ない‼︎」
「なん…っ……」
先輩を抱き、自分のベッドに放り込む
「なんで、無理するのさ。」
「無理なんてしてな…」
「ぼおっとしてたくせに」
「それは…」
「キツかったら言ってよ‼︎」
「だから、キツくなんかなかったって」
「強がり」
オレは言うだけ言って部屋を出た
これ以上、言い続けたら泣きそうだったから
先輩が無理するのはいつものコトだけど
今回のコトはなんかオレのためなんじゃって思ったら
なんか、悲しくなった
冷えピタとスポーツ飲料を手に取ると
目をごしごしして部屋に戻る
先輩はやっぱりキツかったのだろう
ぐったりとし目をつむっている
ぴたりと冷えピタを額に貼ると
先輩は軽く目を開ける
そして、オレの目を見て
「熱あってくるのやめようかなって思ったんだけど、お前に会えないと寂しいな…って思ったから」
なんて……
目は潤んでるし声は色っぽいし
もう、なんだよ‼︎もう‼︎
「もー、ちゃんと傍で勉強するし。寝て‼︎」
そう言って、オレは先輩から目を背けた
だって、このまま見てたら襲いそうだったし
先輩を後ろにオレは問題に再び目を通す
気が気じゃないけど
全然、分からないけど
やらなきゃ
先輩が元気になった時、怒られちゃうし
そう思ってオレは問題を解き始めた
その後、元気になった先輩に
何を勉強してたの⁇
ってしこたま怒られたのはまた次の話
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