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おさまらない痛み
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高校生×高校生
(OD、嘔吐、死ネタ⁇)
頭が痛い、割れるように
君がいなくなったあの日から
この痛みは始まった
『おかけになった電話番号は現在、使われていません』
あの日聞いた電話越しの
そんな言葉が頭に張り付いて
何度も何度も頭の中に繰り返される
「………っ……」
痛みで君なんて忘れてしまえばいいのに
痛みが続けば続くほど
君のことを思い出して
君に会いたくなる
君にはもう会えない、のに
痛みを取りたいと願い薬箱を漁る
薬箱にいくつも入れられた同じタイプの鎮痛薬の箱
その箱の一つを開封し
ぷちぷちと中身を出せば水で流しこんでいく
15歳以上1日3回まで1回につき1錠
箱に書かれた言葉を無視して
気が付けば箱の中身は無くなっていた
薬が入っていたアルミのフィルムが無残に机の上に広がる
飲み干したのに、痛みはとれることなく
痛みに加えて襲ってきたのが気持ちの悪さ
胃の中でこぽこぽと音がなり
胃がきゅうっと収縮を始める
突然、一気に物を含まれた胃が反乱を起こす
「………うぐっ…」
喉元まで迫り上がってきたそれを必死で飲み込み
トイレに駆け込む
「……げほっげほげほっ……うえ…うっ…うえええっ………げほっ……」
便器に顔を突っ込み口を開ければ
それはいとも簡単にぼたぼたと水面に向かって落ちては沈んだ
まだ原型を留めた錠剤がぷかぷかと浮いている
ぼおっとその様子を眺め頭を上げる
「うっ…おえっ……おええっ…けほ…」
下げ続けていた頭を急激に上げたせいで脳への血流が一気に下がり
気持ちの悪さが増幅される、ぐにゃりと世界が歪み眩暈を覚え
また、吐いた
頭を上げるのが怖く
便器に突っ伏す
頭痛も止まなければ吐き気も止まない
でも、吐けるものなんて先ほど飲んだ薬と水以外には何もない
「……っ……はぁ………」
大きくため息を吐き水面を眺める
一体、俺は何をしているんだろう
そう思うと涙が出た
『あの時、君と一緒に………』
君が最後に残した台詞
そうだ、あの時、一緒に…………
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