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冷たく冷やして
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中学生×大学生
(発熱)
昔から家族ぐるみで付き合いのある
隣の家の中学生のそいつが熱を出したというから
仕事が忙しいからといってそいつの親から面倒を頼まれた
小学生低学年まではかわいかったそいつは
「お兄ちゃん、お兄ちゃん」といってはオレを追いかけてきていて
小学生高学年頃からかわった
オレのいうことを全部嫌‼︎といい
真似っこもしなければ遊びもしなくなった
久々に会うそいつ
中学生になってさらに生意気でかわいくなくなってるんだろうなって思う
親から預けられた合鍵で家の戸を開け中に入る
そいつの部屋は二階だったはずだ
二階にのぼるりそいつの部屋に入る
そいつはベッドで寝ていた
額には冷えピタが貼られ
ほっぺたは赤く吐き出される息が熱い
寝ている姿はかわいいと思える
そっとほっぺたに触れるとそいつはぱちりと目を覚ました
「何しに来たの⁇」
オレだと認識するなり睨みつけてくるそいつ
かわいくねぇ
「お前の親に面倒を頼まれたんだよ。」
「いらない」
「いらないじゃねーよ。」
「いらないから‼︎」
そういってそいつは壁に顔を向けて布団にくるまった
かわいくねー
オレはやることをなくしそいつの部屋の椅子にどかっと座る
第一、面倒みろとか何を見ろと言うのだ
熱で寝ていてじっとしていて
それで熱を下がるのを待つだけじゃねーか
こんもりと盛り上がった布団の山を眺めながらそう思う
かわいければじっと心配しながらみていられるのに
かわいくないから心配してやりたくもない
ふと目を向けるとベッドの傍に薬の瓶が転がっていた
まさか、こいつ薬飲んでないことないよ、な⁇
「おい‼︎」
布団を引っ剥がすと
先ほどよりも赤くなり汗をかいたそいつが顔を出す
息も先ほどよりも荒くなっている
「なん、だ、よ」
覇気のあった声もだるそうに聞こえる
「薬のんだのか⁇」
ふるふると首を横に振る
声をだすのも辛いのか、と思える
「飯は⁇」
これにも首を横に振る
薬を飲ますには何かを食わせなきゃいけない
「粥食える⁇」
これにもふるふると首を横に振る
だぁー、うっとおしい
「何なら食えんの⁇」
「アイス」
「は⁇」
こいつは馬鹿か⁇
具合悪い時にそんなの食ったら
消化にも悪いし寒くもなる
あ、でも冷えていいの、か⁇
「バニ、ラが、い、い」
味まで注文してくるそいつ
まぁ、食べられるっていうなら
別に食べさせればいいか
「ったく、分かったよ。」
オレはそいつの冷えピタを変えると
コンビニに向かいバニラアイスとスポーツドリンクを買った
家に帰り着くと
そいつ熱かったのか布団を蹴っ飛ばしていた
熱いとはいっても流石に布団を被っていなければ冷えるだろうと
腹にだけ布団をかけてやる
そいつは不服そうに唸ったが
そんなのしったこっちゃない
そいつのほっぺたにアイスをつけると
「食え。」と押し付ける
しかし、「食わしてよ。」なんて…
生意気すぎるがしょうがない
熱出てる相手に腹立ててるけど、怒りを行動まで起こしてやるつもりはない
アイスの蓋を開けスプーンですくうとそいつの口元に寄せる
そいつはぱくりとそれを食べると
「おいし…」と呟き顔を綻ばせた
こーしてるとかわいんですけどー
そして、そいつは三口で食べるのをやめた
少しでも食べたしいいだろうと薬をお前に寄せる
しかし、お前はそれを拒絶する
いやだいやだといって抵抗して口にそれをいれようとしない
「いやだじゃねーよ。苦しいのはお前なの‼︎」
「いやなものは、い………んん……」
叫んだ拍子に薬を突っ込んでやった
そいつはぶすっとしたが
しょうがない
そして、しばらくしてそいつは眠った
やっぱり寝顔はかわいい
前みたいにかわいくなってくれたらいいのに
そう思いながらオレはそいつの髪を撫でた
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