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君と一緒なら
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高校生×高校生
(喀血、咳)
けほけほとキミが咳をし始めたのが
半年前のことだったかと思う
最初は全然、風邪治らないねって
そんな話だったのに
寒い冬の日
雪が振ったその日に
やむことなく酷くなる咳とともに血を吐いた
うっすらと積もった雪が赤く染まった
そして次の日からキミに会えなくなった
キミの病は感染力が強いらしく
誰も傍には寄ってはいけないという
寂しがり屋のキミがそれに耐えられる??
そう考えると気が気じゃなくって
何度も人の目を盗んでは
キミの元へと訪れる
キミは「きちゃダメだよ」とそう言ったけれど
帰る時には涙を目に溜めていたのを知っている
訪れる度に酷くなるキミの症状
細くなるキミの身体
けほけほと咳をする度に背を丸めるキミは
今にもぽっきりと折れてしまいそう
雪が溶けて暖かくなって
暖かさが暑さに変わり雨がやまない夜の日
またキミを訪れる
いつもは隠す涙を見せるキミ
死にたくない……怖い……寂しい……
と嘆いてボクを求める
ぎゅっとキミを抱けば
骨しか当たらない細い身体
病はここまでも……
わんわん泣くキミ
ボクの服を濡らす
泣かないで
ボクはキミに口付ける
キミの苦しみをボクに分けてもらえたなら
そう思って……
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