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今日はおやすみ
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高校生×社会人
(発熱、嘔吐)
朝、おはようと怠そうに起きてきて
朝ご飯も程々に学校に向かおうとする君
おかしい…と思い
家を出て行こうとする君の腕を掴んで額を触る
明らかに熱い……
はぁ、とため息を吐いて
ちょっと待っとけと玄関で待たせると
救急箱から取り出した体温計を脇に挟む
「学校、遅刻するんだけど…」
君は頬をぷくっと膨らませてそう述べる
白い肌は熱のせいか紅く染まっていて
ぴぴっと鳴った体温計を取り出すと
液晶は39.6度を示している
学校どころの話じゃない
「今日はおやすみ」
そう述べると君は
「えー、やだ!! 今日は、体育あるのに!!」
なんて
いやいや、
こんな状態で授業はおろか体育なんてそんなの絶対に無理だろう
学校に行くとしきりに言う君の手を引いて
寝室に向かい
服をパジャマに着替えさせると
ベッドに寝かせる
君は何度も抵抗したけど
熱がある身体で抵抗なんてできるわけもなく
やっとのことで諦めた
頬はずっとぷくっと膨らませたまま
ベッドに眠って壁側を向いて
俺に背を向けている
「機嫌、直せって……桃食べさせてやるから」
膨らませた頬をつんつんとつつき
君に述べる
弱った時に君が唯一好んで食べる桃缶の桃
朝もあまり食べれてないし、薬も飲ませたいし
君は目をちらりとこちらに向ける
その目は輝いていた
さっそく俺は桃缶を用意する
缶切りで開けて
フォークでそれを突き刺して
一口サイズに切って君の唇に寄せる
君はそれをぱくりと口に含んでは幸せそうに食べた
半分ほど食べたところで君はごちそうさまを告げる
コレだけ食べられたら上出来だと
薬をとってこようとその場を離れようと立ち上がり
部屋の出入口へと向かう
瞬間こぽりと音がした
え??と思って振り返ると
君は広げたてのひらを眺めていた
手からこぼれ落ちるオレンジ色の粒
真っ白なシーツもぐしょりと濡れている
据えた匂いが広がり
君が吐いたのだと分かる
「え?? 気持ち悪かった??」
君に近寄り、背をさすってやる
「わか、ん、な…………うっ………ぐっ…うえっ………………」
びくんと跳ねて君はまたその場を汚す
ぼたぼたと口からこぼれ落ちる未消化のそれはシーツを彩る
吐く度にはぁはぁと息があがり
君の目からは生理的な涙が零れた
何度か嘔吐すると
君はもう大丈夫と言うから
さする手を止める
汚れたシーツを剥がし
新しいシーツをかけて
汚れたパジャマも着替えさせてやる
口もすすがせ
口元も拭う
「ごめん……」
と君は謝ったけれど謝ることなんて何もない
「だから、今日はおやすみ。だっただろ??」
コレで学校行ってたらどうなっていたと言うのだ、本当に
「明日は学校行けるようにしような」
君の頭を撫でてそう述べると
君は少し頬を膨らませたがこくりと頷くと眠る
そして、次の日、元気になった君は学校へと向かった
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