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狂った体感温度
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高校生×高校生
(風邪)
「なんか、今日って寒くない??」
朝、学校について机の上に鞄を置く君がぽつりと呟いた
はっきり言って寒くはない
むしろ暑すぎて沸騰しそうなくらいで
拭いても拭いても汗は出てくるから
登校は地獄で、教室に入った時には冷房がきいていて天国かと思えたほどだ
ニュースでも今年初の30度超なんて言っていたし
きっと、おかしいのはこいつの体感温度
「は??何、冗談言ってんの??」
「冗談じゃねーし、寒いだろ??」
ぶるりと震えて身を縮こませて半袖のシャツから剥き出しになった腕をさする君
コレは冗談じゃなさそうだ
「お前、風邪でもひいたんじゃね??」
「は??俺がひくわけねーだろ??」
「そーだな。馬鹿だもんな……。」
けらけらと笑って言えば
「だよなー、馬鹿は風邪ひか…………えっ……くし……」
なんて、くしゃみしちゃって……
うん、多分、ホントに風邪
「ちょっ、も、鼻水……そして、熱っ!! 保健室行くぞ。」
垂れる鼻水を持っていたティッシュで拭いてやる
その時触れた君はとても熱かった
驚いたオレは君の手を引いて保健室に向かおうとする
「えー、そんな、俺、元気だし。」
へらりと笑う君
いつも通りの能天気
いや、いいんだけど、いいけど、よくない!!
保健室について
体温計を借りて
たたきだしたのは40.0度
その数字を見て少し引いた
「ホント、馬鹿じゃないの。」
そう叫んでいた
「んー、馬鹿だね。馬鹿だから温めてよ。」
なんて、なんだこいつは
手を大きく広げてオレを求めてくる
ホントに馬鹿だ、馬鹿も馬鹿
それなのに、ぶるっと震える君がかわいそうだな……とか思って君に応えて君に抱きつくオレも馬鹿だと思う
ぎゅっと抱きしめると
「あったかい……」
なんて嬉しそうに言いやがって
寒いという割には暑いし
あー、こいつが風邪とか調子が狂う
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