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4月28日『ヨツバの日』(出会い編)⑥
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ヨツバの顔は、終始、ニコニコと笑みを浮かべている。
人の話を聞かない、ヨツバ。
僕は諦め、ヨツバのしたいように、させていた。
僕のYシャツのボタンを外し、ちらりと覗く腹に、ヨツバは、つっと指を滑らせた。
「あー…、俺、りゅっ、りん、……りゅん、…りゆっ、ぃだっ」
べっと舌を出したヨツバは、困り顔で僕を見る。
「舌、噛んら……」
ヨツバの舌は短く、チロっとしか口の外に出てこない。
その短い舌を噛むとは、なんとも器用。
うぅっと唸るような声を発したヨツバに、ふっと笑みを零す。
「"りゅん"でいいです。ヨツバが呼びやすいように呼んでくれればいい」
すっと口の中に戻るヨツバの舌。
ヨツバは、僕の言葉に、にかっと笑みを浮かべ、また、僕の腹筋に指を滑らせた。
「俺、りゅんさまの腹筋、見てるだけで逝きそう」
言葉と供に、ヨツバは空いている手で、自分の股間を押さえた。
そこは下着の上からでもわかるほどに大きくなっていた。
「僕を犯すつもり、…ですか……?」
瞳を細め、見下すような瞳を向ける僕に、ヨツバは臆することなく言葉を紡ぐ。
「…そ、そっち?」
僕の視線に怯えているわけじゃなく、ヨツバは、心底驚いたといったニュアンスで声を放つ。
「いえ。僕がタチです」
平坦に放つ僕の声に、ヨツバは大袈裟と思われるくらいに大きく息を吐いた。
「良かったぁ……。俺、入れたことないから」
自分のペニスに手を這わせながら、ヨツバは、ぱちぱちと瞳を瞬く。
「チェリーですか…」
にやりと笑う僕に、ヨツバは、かぁっと頬を染めた。
……ここで、照れるの?
僕は、思わず、くすくすと笑ってしまう。
俯き笑う僕に、ヨツバの手が伸びてきた。
僕の右目にかかる長い髪を、やんわりと寄せた。
右目の目尻から耳にかけ走る裂傷痕に瞳を据えたヨツバは、きゅっと眉根を寄せた。
まるで自分が傷つけられたような、痛みを負ったような表情を見せた。
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