アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
鳴海side
-
庭でぼーっと転がりながら空を眺めていると
突然視界に整った見覚えのある顔が入ってきた。
鳴海『なんか用か。』
興味のなさそうな声で聞く。
陽斗『あぁ、大ありだ。』
なんだか悲しそうにムスッとしている。
鳴海『はぁ…なんでお前がそんな顔する。』
陽斗『律を苦しめてどうするって言ってやりたいのに…お前も苦しそうだったから言えねぇんだよ。』
言ってんじゃねぇか。
鳴海『…。』
陽斗『お前が律を雫から守ろうとがんばって自分から引き離したのはわかってる。
けど、それが一番律を苦しめてるんだぞ?
毎日泣いて、ご飯も食べず仕事をし続けてるんだ。そんな律を支えるやつは鳴海、お前だろ。』
そんなの、わかってる。
陽斗『お互いそんなに苦しむくらいなら自分の腕の中でまもればいいだろ。気づいたらだれかにとられてるかもしれないんだし。』
それだけ言って部屋から出ていった陽斗。
鳴海『っ、あーくそっ!!』
ひとり机に八つ当たりするかのように思いっきり殴りながら叫んだ。
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
85 / 243