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八方美人
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「知ってるのか?
そういうの八方美人って言うんだよ」
クラスメートの鈴木が
いつも僕に言う言葉だ。
「お前さ、もういい加減、彼女作れ」
「“甘いマスクしてて、
桐江君格好イイ~”とか言われて
近隣の女独り占めしてんじゃねーよ」
石川や岡本からもそんな事を
言われるとか心外だ。
「え?待ってよ、
ワザとやってる訳じゃないし。
そもそも独り占めとかしてないって。
遊ぶ時だって、鈴木達も一緒に
誘ってない?僕」
「お前が俺達誘ってくれても
結果的にそうなってるんだよ。
女子全員お前狙いじゃん。
自分がどんだけモテてるか分かんねぇ?」
そんなつもりは毛頭無いんだけど。
単に楽しいし、皆可愛いから
無碍に出来ないっていうか。
んでもって皆も一緒に楽しめれば良いと
単純に思っていた。
「迷惑掛けてたなら謝る、ゴメン」
「はぁ。お前が性格悪けりゃこっちも
逆に楽なんだけどなぁ」
「……だな」
何で皆、神妙な顔してんだろう。
「なぁ?桐江、俺達と賭けしない?」
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