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墓穴
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「…………」
釈然としない。
子供巻き込んでゲームとかいう時点で、
罪悪感が脳裏を掠める。
その中心にいるのは他ならぬ
僕自身だというのに。
「まぁ、イイじゃん。
あ~~これが同じ男子高生とかなら
別の意味で面白い展開に
なりそうだから、煽るけど。
いくら普通じゃないっていっても
子供じゃなぁ」
石川は、まだ自分が墓穴掘った事に
気が付いてないみたいだ。
彼に特別な何かがあると
今、そう口にしたのを。
「うん、普通じゃないよね」
すかさずそこを付くと、
「……あ」
あっけなくしまったという表情を見せた。
しかし、それは一瞬で、すぐさま
元のポーカーフェイスに戻る辺り
食えない石川らしい。
「その彼、昨日のテスト問題の間違い箇所
チラ見しただけで即答きたんだけど?」
既に観念したのか、今度は
顔色を変えずに、大口でパンを
かじりながら、だろうなとだけ答えた。
僕がすんなり引かないのは
プライドというより……。
「そろそろネタばらし、
してくれて良いんじゃない?
――――彼、何者?」
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