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掴まれた手
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「桐江……てめー独り占めすんな」
「そだそだ」
ヤバイ、また変なゲームに巻き込まれたら
大変だ……自重しなければ。
素でついポロって出てしまった。
僕も大概学習しないな。
「それに、子供いる前で卑猥な事
サラッといってんじゃねーよ」
あ、そうだった。
すっかり忘れてたマズイ!
「あーっと、今のは覚えなくて良い事だから。
と、さっきはゴメン、痛かったんじゃない?」
慌てて四堂君の頭を撫でながら
大人の会話だから気にしないでと
苦しいフォローを入れてはみたが。
てっきりウンザリした顔で見られてる
と思いきや、四堂君は何とも
形容し難い表情をしていた。
「四堂くん?
……じゃ僕ら行くけど、またね」
さてどこ行く?
そう鈴木や女の子らと話しながら
歩き出したその背に、
「Czekaj」
「え?」
「Kobieciarz!」
例の聞き覚えのある言葉を
叫んだと思うや否や
僕の手を引っ付かんで四堂君は走り出した。
「オイ!桐江!どこ行くんだ?」
「えーと、分かんない。
今日はパスって事で皆で行ってきて」
一斉に女子からのブーイングに対し
鈴木らの満面の笑みときたら……
「おう!女の子達は任せろ!」
そう言うと思ったよ。
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