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発覚
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日が変わる少し前に
饗宴は終ったのだった
「主様。今日は贄が多かったため時間がかかってしまい、申し訳ありません……」と謝罪する翡翠に、騰蛇は、目線を送っただけだった
「主様の頭の中は、燐様しかいないのですね」と
翡翠は苦笑したのだった
そのとき、「主様!!燐様が!!」と
血相をかえた茜が
姿を現したのだった
「燐がどうしたのだ……」と静かに騰蛇に
茜は「どこにも姿が見えないのです」と答えたのだった
「屋敷には、結界があったでしょう」と翡翠は茜に
問いかける
「どうやって逃げたかわかりません。ただ……」と
茜がいいよどむ
すると、一緒に来ていた子供たちが泣きながらいった「僕たちが、余計な話をしていたのを、燐様に聞かれちゃったかもしれません
結界が裏の庭の井戸だけ綻んでいて……」と
「そして、その綻びを燐様と御児の神力で通り抜けたと考えられます」と
茜は、つけ足す
子供たちは、騰蛇の怒りに触れてしまったと恐縮して泣いているのだ
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