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採寸
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雷「綾瑠、服を脱いで頂けますか?」
綾「…おう」
あー…なんか緊張する
雷翔は椅子から立ち上がり綾瑠に近づいていった
綾瑠は少し躊躇いながら着ていたスウェットを脱ぎパンツ1枚になった
綾「これで、いいか?」
雷「はい、まずは腕から測りますね
両腕を床と平行になるように一直線に上げてください」
綾瑠は両腕を言われた通りに上げた
風翔は相変わらずソファに座り外を見ていた
雷「……はぁ…風翔、手伝ってください
綾瑠をいつまでもこの格好にさておくわけには
いかないんですからね
風邪をひかせていまいますよ?」
風「………チッ…分かったよ、メジャーもう1つ貸せ」
風翔はそう言って立ち上がり2人の方に近づいて行った
雷「どうぞ」
風翔は雷翔からメジャーを受け取り綾瑠の前にしゃがんだ
風「じゃあー…やるか」
綾「ああ、よろしく頼む」
それからはメジャーの擦れる音、2人の口から出てくる俺の体を測った数字
そして、緊張で大きくなった自分の鼓動しか聞こえなかった
風「おい綾瑠、力抜け
ガチガチになられてると測りずれぇ」
綾「ごめん、なんか緊張してさ」
雷「クスクス…そんな必要ありませんよ」
綾「分かってるけどよー」
昨日あんなことしたのに普通にできるかよ…
風「とりあえず力抜け」
綾「あ、ああ…」
雷「…………昨日はいきなりすみませんでした…」
綾「え…?」
雷「普通に生きて生活して来たのに
急に自分の死を告げられても困りますもんね」
…心配、させたよな………俺も…謝るべきだよな…
綾「俺も…飛び出して悪かった」
雷「あれは当然の反応ですよ。綾瑠は悪くありません
ですから謝る必要はありませんよ」
綾「でもさ…それを知っていた兄ちゃん達は
俺のことをずっと心配して守って
くれていたんだよな…17年間ずっと…」
雷「綾瑠…」
綾「俺さ、ちょっと考えたんだ
何時までもメソメソ泣いてないでどうしたらいいか、
何をすれば死なないで済むのかってさ」
2人は手を止めてじっと綾瑠を見つめていた
綾「だから、もう落ち込んでいないからさ
これからどうしたらいいか一緒に考えてくれないか?」
綾瑠は2人にとびっきりの笑顔を見せた
その笑顔は僅かだが17年前の面影が残っていた
雷「………綾瑠、強くなりましたね…」
雷翔はそう言って綾瑠を抱きしめた
綾「ちょ、雷にぃ」
風「ずっと傍で守ってたってーのに
ここまで強くなってたなんて気づかなかったな」
風翔も雷翔と同じように綾瑠を抱きしめた
綾「風にぃまで…」
雷「風翔、綾瑠の言う通り
これからどうするか考えていきましょう」
風「んなの言われなくても分かってる」
綾「兄ちゃんよろしくな?」
雷&風「勿論です」
ああ」
暫くして………
雷「よし、こんなものですかね
綾瑠、服着ていいですよ」
綾「お、おう…」
採寸って時間かかるし結構疲れるもんなんだな
綾瑠はそう思いながら服を着始めた…が………
風「へぇー、やっぱ綾瑠ってウェスト細いんだな」
雷「しかも、お尻はマシュマロみたいにモチモチ、
肌はミルクのように白くて滑らか
そしてスベスベしてますしね」
綾「なっ」
風「そーそー
こう……ギューッて抱きしめていたいんだよな」
雷「その気持ちわかります」
綾「っ〜〜〜〜、」
風「あれ、綾瑠…お前顔真っ赤」
雷「どうかしましたか?」
綾「っ〜〜〜、うるさい!バカにぃどもがっ!」
そう言って綾瑠はスウェットをすべて着てドアへと走り出した
何だよ!さっきはちょっとかっこよくて優しい兄ちゃん達だったのに変態になりやがって!
綾瑠が右手をドアノブに手をかけた瞬間
バンッ
雷&風「何、逃げてるんですか?」
何で逃げんの?」
2人が後ろから腕を伸ばし綾瑠の両側からドアを押さえつけたのだ
綾「だ、だって……お前らが変なことを…言うから…」
何この状況……やべぇ、2人の方向けねぇ……
綾瑠は二人に背を向けたままギュッと目を瞑った
風「俺らは思ったことを言ったまでだ」
綾「…なぁ、どうしちゃったんだよ
今の兄ちゃん達は何かおかしい
俺が知ってる兄ちゃん達じゃねえよ……」
雷「………き……です」
綾「え…?」
雷「……好きなんです………
……私達、綾瑠のことが…好きなんです」
綾「……え?」
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