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車内
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あの後2人は綾瑠に風呂に入って来るよう促した
雷「………さて…風翔、成希の事ですが…
あの人は信用しても大丈夫のようですね」
風「ああ、蒼も連れて行って確認したんだから
大丈夫だろう」
雷「ですが、まさかね……」
時間は少し前に戻る…2人が家を出て数分後の話だ……
場所は車の中
雷「風翔、昼間の件ですが今から電話してもらえますか?
ロストの事もありますがそれは爺様方に時間稼ぎを
して貰います。今回のはどれくらいなんですか?」
風「前よりは酷くはないらしい、爺さん共で
何とか出来るらしいからそこまで急がなくてもいいそうだ
……アイツに会いに行くのか?」
雷「はい…同種、というのが気になりますからね」
風「ああ、分かった…蒼も連れていくか?」
雷翔はそうしましょう、と言って早速蒼に電話をした
?「雷翔様、風翔様、言われた通り出発したけど、
行き先はどうするの?」
綾瑠より少し年下ぐらいの青年は車を運転しながらバックミラー越しに後ろの2人に問い掛けた
その外見は美青年そのものだった、髪と目の黒に対して肌は雪のように白かった
風「ああ、言ってなかったな……魁虎(かいと)、今から
俺が電話をかける相手の位置を見つけてそこに迎え」
魁「また無茶苦茶な事を…」
風「出来るんだから無茶じゃねぇだろ?」
魁虎はそうだけどさ…、と言って左手を左目にあてた
風「じゃあかけるから追えよ」
魁「嫌って言ってもやらせるんでしょ?」
風「まぁな」
風翔はそう言って昼間に成希から渡された番号に電話をかけた
魁虎はそれとほぼ同時に手を目から離し目を開いた、その眼は先程までの綺麗な黒ではなく真っ赤に染まっていた
雷「魁虎、どうですか?見つかりましたか?」
いつの間にか電話が終わっていた雷翔が魁虎に聞いた
魁「……………ハハッ…みぃーつけたっ☆
ちょっとスピード出すから気をつけてね
蒼はどうせいつも通り僕のオーラを追って来るから
拾わなくていいんでしょ?」
雷「大正解です、そのまま向かってください」
魁「了解した」
2人がそんな会話をしている間、風翔は成希と話していた
風「豹月風翔だ、若宮成希の携帯で間違いないか?」
『間違っとらんよー』
風「今、お前の所に向かっている
その場から動くなよ」
『わーお、俺のおる場所見え見えなんなやなー
きゃー、ストーカーやー』
風「ふざけるな」
『冗談や、ちょっとぐらいええやんか……
まぁええわ…おとなしく待っとるから安心せぇ』
風「話、ちゃんとしてくれるんだろうな?」
『当たり前やろ!せんのに番号渡して、こないして
待っとるなんてただの阿呆やろ』
風「ならいい……おい、あとどれくらいで着く?」
魁「うーん、早くて15分くらいかなー」
風「分かった……若宮成希、あと15分前後でそこに着く」
『おーけい、ほな後は着いてからじっくり話そうや
待っとるで………プツッ…』
風翔は電話を切りふーっ、と息を吐いた
雷「向こうは何と?」
風「話はちゃんとするそうだ、じっくりとな」
雷「それは良かったです」
風翔は雷翔の言葉を聞いて信用出来ねぇけどな、と言い目をつぶった
風「何せ、俺らの事全部バレてたんだし
どうやって調べたんだか……」
雷「それは会ってから聞き出せばいいんですよ
それより…寝るんですか?」
風「ああ…着いたら起こしてくれ」
雷「私は仕事があるので…魁虎、頼めますか?」
魁「勿論、いいよ
でもさ、早くて15分って言ったのに15分前後で着く
なんて普通言う?せめて20分前後にして欲しかった
んだけど?風翔様」
風「もう言っちまったんだから15分前後で着け」
魁「そんなの分かってるよ」
風「ならいいじゃねえか……寝る」
魁「はいはい、おやすみなさい
雷翔様も少し仮眠とってもいいんだからね?
ロストの件もあるんだしさ」
雷「では、お言葉に甘えてこれを片付けたら
少し眠らせてもらいますね」
魁虎は少し笑いバックミラーから視線を外し前を向いた
雷翔も視線をスーツケースに移しノートパソコンを取り出して仕事を始めた
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