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俺も連れていってくれ! 2
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風「連れて行ってくれ、って言われてもな…
綾瑠は力持ってないから入れないと思うぞ」
綾「そうか…」
確かにそうだよな……よく考えれば分かるのに何言ってんだろ俺……
綾瑠は食器を持ちキッチンに向かった
綾「……はぁ…」
何で俺には力がないんだろう…もしあったら兄ちゃん達に迷惑をかけずに済むのにな……
綾瑠は昨日と同じように食器を簡単に洗い洗浄機にかけた
俺も、力欲しいな……
『それは其方の心からの願いか?』
綾「え?誰だ?」
綾瑠は辺りを見回すが雷翔が電話をしている姿があるだけだった
気のせい…だったのか……?
あーあ…幻聴が聞こえるくらいなら自分を守るための力をくれよ……
雷「なっ!?無茶を言わないでください!」
綾瑠が考え込んでいると雷翔の焦った声が聞こえてきた
どうしたんだろう…何かトラブルでもあったのか?
雷翔の表情はまるで苦虫を噛み潰したような顔だった
雷にぃでもあんな顔するんだな……よし!とにかくいつまでも悩んでいても仕方がないし、掃除と洗濯して買い物も行かないとな
綾瑠が意気込みキッチンから出た瞬間だった
雷「……成希、あってもなくても再度電話します。」
え……?今…成希、って……
本来、雷翔は成希の電話番号を知っているはずがない。何故なら、番号を知るには直接会うか風翔が成希の番号を聞きそれを雷翔に伝えるしか方法がないからだ
ちょっと待て…風にぃの性格から見ると成希みたいなタイプは余り好きではないはずだ。だから、わざわざ風にぃから成希の電話番号を聞くことはないはずだ
ってことは、成希から風にぃに電話番号を教えたのか?だとしたら何のために……
雷「……ではまた、後ほど…」
そうこうしている間に雷翔は電話を切り風翔と何かを話し始めた
………話してくれるまで待つか。それに風にぃは何とかすればポロッと話すだろうから聞こうと思えばいつでも聞けるだろ
さて、そうと決まったら食材の最終チェックと洗濯をするかな。掃除は兄ちゃん達を見送ってからていいよな
それと、あまり気は進まないが店の仕事もできるようにならないとな…
綾瑠は頭の中でこれからすることなどを考えながら脱衣場に向かて行った
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