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いざ、裏社会! 5
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あれから俺はスウェットから着替え適当に髪をとかして下に降りた。だがそこにはソファに寝転がる成希の姿しかなかった
綾「あれ、兄ちゃん達は?」
成「ん?上で会わんかったんか?
着替えなあかんとか言って上がって行ったで」
綾「あー…俺の部屋と兄ちゃん達の洋服部屋は
階段上がって反対方向だから、全然気づかなかった
ちょっと見てくるから、もう少し待っててくれ」
成希は寝転がったまま了解、と言ってゴロンと寝返りを打った
コンコンコン
綾瑠はドアをノックし中にいる2人に呼びかけた
綾「兄ちゃーん、終わったかー?
俺はいつでも出れるぞー」
風「綾瑠、入って来いよ。チェックしてくれ」
綾瑠は入るぞー、と声をかけてドアを開け中に入ろうとた。だが、中に入ることなくその場で目を見張った
……あのー、誰か説明してくれる人はいますか?
雷「綾瑠?どうかしましたか?」
風「綾瑠?」
この人達誰ですか!?
雷翔は黒いスーツに眼鏡、風翔は白いスーツで前髪をオールバックにしていた
…貴方方はどっかのホストの方ですか?
綾「……雷にぃの眼鏡は伊達?」
雷「はい。キッチリしているように見せるためですよ」
いや、雷にぃは食生活以外はしっかりしているよ
風「どうだ、惚れたか?」
…惚れたも何も…
綾「元々…惚れてる……」
雷「え?」
綾「え…あっ、…」
ヤバイ、思わず言っちゃった!……恥ずい…
綾瑠は手で目を覆った
雷「…私、思うのですが……」
風「兄貴、俺も同意見だ」
綾「な、なんだよ」
雷「その顔でそんなことを言うだなんて反則ですよ」
風「同じく。今すぐ犯したくなる」
綾「だ、駄目だからな!裏社会に行くんだろ!」
風「んなの分かってるよ。格好はおかしくねぇよな?」
綾「あ、ああ。大丈夫だ」
雷「では、行きましょうか」
3人は階段を降り、成希が寝転がっているソファに向かった
成「…化けたの」
風「そんなに違うか?」
成「一瞬誰かと思ったわ」
綾「成希…俺もだ……」
成希はそうやろうな、と言って立ち上がって3人に赤い石を渡していった
風「なんだこれ?」
雷「なんの石でしょうか?」
成「ああ、これはな…」
綾「サーペンティン…」
成「おお、綾瑠正解や。サーペンティン、俺の守り石や」
風「守り石?なんだそれ?」
成希は、はぁ…と溜息をつき言った
成「リミッターや、リミッター。あんたらも
力習得した時にブレスレットとかネックレスとか
外そうとしても外れんやつが身についたやろ?」
それが守り石や、と言って成希は自分の耳朶を指先でちょんちょんと突ついた
成「俺の場合はこのピアスな」
雷「でしたら、私達はこの指輪ですね」
成「ほぉ、流石双子なだけあるな。しかも指輪なぁ
…………流石、俺の子達や」
成希がボソッと最後に呟いた言葉は誰の耳にも届かないぐらい小さな声だった
綾「その指輪のリミッター?ってのは珍しいのか?」
成「ん?ああ、珍しいで。まぁ、これについては
移動しながら話そうかの。石、握り」
3人は言われた通りに石を握った
成「我、悪しき者から魂を守る者。神が宿りし場所へ
我らを導け」
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