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成希が指をパチンと鳴らすと一瞬にして屋外から屋内に移動した。そして、綾瑠達の目の前には書類整理をしている蒼と魁虎がいた
雷「蒼、魁虎、仕事ありがとうございました」
雷翔がそう言うと2人はほぼ同時に顔をあげた
魁「あっ、雷翔様に風翔様。成希と……誰?」
魁虎が首を傾げる中、蒼は目を見開いた
蒼「あ、綾瑠!?なんでいるのー!?」
綾「おー、蒼。成希から神力を貰ったからいるだけだ」
成「コイツ素質あったでー。可能性やけど
綾瑠は神の生まれ変わりかもしれんな」
蒼「神、力……なんの…?」
綾「声」
成「神の目を持つお前なら分かるやろ?」
蒼「俺が目で、綾瑠が声ってこと?」
成「正解や」
蒼「…………綾瑠…」
蒼は綾瑠をじっと見つめた
綾「なんだよ?」
ガシッ
綾「ぐふっ」
雷&風「!?」
魁「蒼!?」
蒼はすごい勢いで綾瑠に抱きついた
綾「あ、蒼?」
蒼「………また無茶してー…。苦しかったよね…
お疲れ様…綾瑠……」
綾「…ははっ…お前にはバレバレだな。なぁ、蒼
お前のことも声で支配できるのか?」
蒼は綾瑠の肩に埋めていた顔を上げて言った
蒼「同じ神が作り出した力だから出来ると思うよー
でも僕の場合、オーラを見て感じるだけだから
支配してもプラスにならないんじゃーん?」
魁「じゃあ僕もだね」
魁虎は2人に近づきながら言った
綾「確か…」
魁「蒼の弟の鮫島魁虎だよ。歳は18で、神の目の
千里眼を片目だけ持ってるよ。よろしくね綾瑠さん。」
千里眼…
綾「魁虎も神の目なのか?」
魁「蒼から事故にあって神力を持ったのは聞いてる?」
綾瑠はああ、一応。と頷いた
魁「その事故は蒼だけじゃなくて僕も一緒だったんだ」
ってことは…俺と蒼が高校の時だから、魁虎は事故当時、幼かったはず……
綾「怪我とか大丈夫だったか…?」
魁「あー…骨折程度で済んだよ。それも完治して
後遺症とかもな残ってないから安心して」
綾「そうか…魁虎、これからよろしくな」
魁「よろしく。声の支配者さん」
綾「その呼び方、慣れない」
魁「そのうち慣れるよ」
そういうものなのか……?
綾瑠はそうだといいんだけど、と呟いた。すると成希が綾瑠の肩をトントン、と叩いた
成「綾瑠、ちょい話戻してええか?」
綾瑠は何?と首を傾げた
成「蒼と魁虎の力も吸収しとき。プラスになるかは
俺にも分からんけどマイナスにはならんからな」
綾「分かったけど……どうしたらいいんだ?
兄ちゃん達みたいには出来ないだろうし……」
成「色々あるんよ。力も種類で吸収の仕方が変わるんよ
双子の時みたいのもあれば、俺の時みたいに
こっちが力を送り込むのもある」
綾「なら、今回はどうしたらいいんだ?」
成「お互い両手を胸の前で繋いで額を合わせるだけや」
風「手を繋いで…額を合わせる……?」
風翔は成希の言葉をオウム返しのように
綾「そ、それだけなのか?」
成希は腕を組み、せやで!と頷いた
蒼「へぇー、もっと難しいのかと思ったー」
綾「じゃあ早速やるか」
蒼「だねー」
2人は手を繋ぎ額を合わせようとした
風「え、ちょ!…ムグッ」
綾「風にぃ、どうかした?」
綾瑠が風翔の方を向くと後ろから雷翔に口を塞がれていた
え…?何この状態?
雷「すみません。お気になさらず」
風「もごもごもごっ!?んー!」
綾「雷にぃ…」
その笑顔は……
雷「………………」
ドスッ
魁「あ……」
成「はぁ…しゃあない奴やの……」
風翔は雷翔の膝が鳩尾にクリーンヒットし、気を失った
蒼「綾瑠、お前の旦那達はいろんな意味で凄いねー…」
綾「それ以上言わなくていい」
綾瑠はまだ何か言いそうな蒼を制した。そんなことを言っていると雷翔が笑顔で綾瑠を見た
雷「綾瑠。続けてください」
綾「わ、分かった…」
蒼、兄ちゃん達が強い(こわ)のは俺が1番分かってる…
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