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綾瑠と成希の得意料理 2
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綾「…風にぃ?」
すると、風翔は顔をグッと上げた
風「俺らはまだ綾瑠が作ったイタリア料理
食ったことねぇ!」
なんでそれだけでそんな怖い形相になるんだよ!
綾「そ、それには理由があって…」
風「理由?何?」
綾「えっと…その、家庭的な料理とかで
兄ちゃん達の胃袋を掴めなかった時の最終兵器に
って思ってたから…」
綾瑠が目を泳がせながら言うと風翔ははぁ…と溜息をつき、あのなー…と続けた
風「俺らは18の頃からお前に心臓を鷲掴みされてる
からそんな心配はいらねぇよ。なぁ、兄貴?」
雷「風翔の言う通りですね。たったそれだけで
私達が貴方から離れるとでも?
貴方の愛情がこもったものならなんでもいいのですよ」
成「お前らようそんな歯が浮く台詞を堂々と真顔で
言えるのー。俺は不思議でたまらんわ」
風「思ったことを言っているだけだ」
魁「……ある意味素直ってやつ?」
魁虎は蒼に向かって首を傾げた。それに蒼はそうだねー、と間延びしたいつもの相槌を打った
雷「そういえば、成希の専攻している料理は何ですか?
綾瑠と同じ学科という事は貴方もあるのでしょう?」
成「ん?俺は和食や。生まれ変わる前も含めりゃ
20000年もこの日本で生きとるんや
それを活かさんでどうするんよ」
風「成希が和食…想像つかねぇ…」
確かに俺も最初はこいつが?って思ったよ。けど、こいつの料理は見た目は勿論、味も完璧だ。確かどっかの有名料亭から来てくれないか、とオファーも受けたことがあるとかないとか……
成「失礼な奴やなー、綾瑠に和食全般を教えたのは
俺なんやからな?」
雷「そうなのですか?」
風翔もマジで?と言いたそうな顔で綾瑠を見た
綾「マジ。あっ、そういえば成希。今度もう1回
だし巻き玉子の作り方とその他諸々を
教えてもらってもいいか?どうも上手くいかない」
成「ええよ。お前の家に行ってええか?いつがええ?」
綾「いいぞ。俺はお前の都合に合わせる」
結果、成希が来るのは明後日の昼になった
蒼「じゃあ、予定も決まったようだしー…
魁虎、お前は1度家に帰って休みなー
俺はこのまま店に直行するからさー。親よろしくねー」
魁「了解した」
蒼「あ、そーそー。雷翔、水怜は奥の部屋ねー」
雷「分かりました」
蒼「綾瑠はいつから店に出れるー?」
綾「今日から出る」
風「おい、今日は休めって言ったろ?」
綾瑠は風翔の言葉に首を振り雷翔と風翔を見た
綾「兄ちゃんや蒼達がこんなに頑張っているのに
俺だけが休むなんて出来ない。お願いだよ、兄ちゃん」
雷「身体は平気なのですか?」
綾瑠の顔は一瞬にしてぶわっと赤くなった
綾「う、うん…平気……」
わー!思い出すな思い出すな思い出すなー!
雷「綾瑠がそう言うのでしたらいいですけど
絶対に無理だけはしないでくださいね?」
魁「綾瑠さん、顔が真っ赤だけど大丈夫?」
綾「うん!大丈夫大丈夫!何でもないから」
綾瑠は両手を胸の前で振り必死に隠した
魁「それならいいや。じゃあ僕帰りまーす」
風「ああ。ありがとな、魁虎。」
魁虎は風翔の言葉にニコリと笑い部屋から出て行った。そして、蒼も資料の束を抱えまた後でねー、と部屋から出て行った
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