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だったら 2side成希
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雷「水怜、それは間違いないのですか!?」
風「綾瑠が水神…」
成「嘘…やろ……綾瑠が…水神………」
水は水神のことに嘘はつかん。ついても何の得にもならん。…ってことはやっぱり綾瑠が水神の生まれ変わり……
綾「成希…?」
やっとや……やっと見つけた。すぐ隣におったのに……俺は…俺は……
綾「えっ!?な、成希!なんで泣いてんの?」
泣いとる?誰がや?
手の甲が濡れる感じがした成希は視線を落とした
何やこれ?なんで濡れとんねん……
すると続けざまにポタポタと水が垂れてきた
さっき綾瑠が泣いとるとか言っとったな…。ってことは、これは俺の涙か…俺、泣いとったのか……
あぁ…涙が止まらん……嬉しくて涙が止まらんわ
成「よ、かった……やっと水神に、会えた……
こんなに近くに…ずっと、一緒におったのに…
気づかんなんて……」
……いつまでもめそめそしてられんな。餓鬼やって笑われてしまうわ
成希はゴシゴシとパーカーの袖口で涙を拭った
成「綾瑠、今お前は水神の記憶が無くて
意味分からんかもしれんけど聴いて欲しい……」
こいつに泣きながらモノを頼むなんぞ、俺らしくないのぉ。けど、今だけは許して欲しいな
綾「成希、俺はお前の親友だ
そんなこと頼まなくたって普通に聞くよ」
綾瑠…
成希はふっ、と笑ってありがとうな、と言った。そして、大きく息を吐いた
綾瑠には感謝の言葉を言えた。今度はお前にも言わなあかんな
成「水神…約束を守ってくれてありがとうな……」
お前が自ら消滅する時にしてくれた約束…
綾「なぁ、成希……約束ってどんな?
言える範囲で教えてくれないか?」
成「……ええよ。簡単な…しょうもない約束や………」
ほんまにしょうもない…あいつにとって、ただの枷にしかならん約束や……
成「必ず生まれ変わって、また俺の前に現れて欲しい
それだけや…俺が大好きやった奴やからな」
俺の親で、憧れで……世界で1番愛してやまない奴やった
綾「そっか…記憶がなくてごめんな」
お前がそんな顔をすんなや。お前は何も悪う(わろう)ない。お前には感謝しかあらへん
成「謝る必要はあらへんよ。今の状態があいつの
望んたことなら、あいつが思った幸せならええんや」
記憶があらへん状態でも、こんな俺の頼みを聞いてくれてありがとうな。水神……また会えてよかった
成希はポロポロと涙を流しながらも綾瑠に笑顔を向けていた。そんな成希に向かって水怜はあの…と声をかけた
成「あぁ…すまんの水。嬉しくて柄にもなく
涙が止まらんわ。お前がおってくれて良かったわ
ほんまにありがとうな、水」
水「いえ、僕は何もしておりません」
水、ほんまにありがとうな。
成「それにしても、相変わらずやな
一瞬にしてここまでやるとは驚いたわ」
水「これが僕の役目ですから」
風「おい、成希。こいつは何をしたんだよ」
綻びなんぞあらへん、完璧な加護やな
成「綾瑠の身体の周りに水の加護を張ったんよ」
水の加護は本来、水神が結界を作るために使っていた力。せやけど、今は何も知らん綾瑠、水神の存在をあの得体の知れん奴に知られんようにするために使っとる
オーラの消費量は半端ないはずや。なのにそれを数秒足らずで、しかも平然と張りおった。流石は慶の孫やな
綾「水の加護ってなんなんだ?それに君は…」
水怜はハッとして綾瑠の膝の上から降りて跪き忠誠のポーズをとり、自己紹介を始めた
……俺は幸せ者やな。3人とも面影が少し残っとるから記憶が無いのが寂しくて苦しい……。けど、その反面やっぱり会えて幸せや
水神にも会え、子ども達にも会えて800年生きたかいがあったわ………せやから、アイツだけは絶対に許さん……
雷翔達には少し嘘ついてしもうて心苦しいけど、コレは最悪の状況になってしもうた時まで秘密にさせてや。出来れば俺の中だけで留めておきたくてな
……もう会うことは無いやろうけど、俺の最愛の嫁に手を出したこと……子ども達にも危害を加えたこと……絶対に許さんで、死神
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