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だったら 4
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だったら……
綾「いいよ、水怜」
水「誠ですか!」
そうだよ。この手があったじゃん。なんで気づかなかったんだろう……
綾「けど、条件がある」
血縁者がいないんだったら……いや、これは結んでから言おう
水「条件…ですか?」
綾「そう。まず、敬語はなし
呼び方も水神様じゃなくて綾瑠って呼んで」
水「えっ!?それは!」
成「出た。綾瑠の無茶ぶり」
綾「これが駄目なら血切りはしない」
水「そ、そんな……敬語は主からの命(めい)なので
直しますが、名前の呼び捨てだけは勘弁して
頂きとうございます
せめて、様をつけさせて頂きとうございます!
お願い致します!」
綾「うーん…」
綾瑠が悩んでいると隣に座っていた成希がポンと肩を叩いて言った。
成「綾瑠、それだけは勘弁してやれんか?
これは神として、生まれ変わりの先輩からとして
言わしてもらうで。従者にとって主の呼び方には
敬愛度をも示すんよ」
綾「そうなのか?」
成「せや。呼び方は他所に俺達はこんな関係だと
示す物の1つや。
度が大きい順に言うていくと、様、さん、君かちゃん
そんで、最低ランクが呼び捨てや。
つまりな、従者が主に向かい呼び捨てをすると
俺はお前を超えてやる、って意味になるんよ
簡単に言うと下克上やな」
そんな意味が……
成「気ぃ変わったか?」
綾「……分かった。水神様って呼ばないなら
他はなんでもいいよ」
水「あ、ありがとうございます!」
綾「じゃあこれで条件は飲めるよね?」
アレは結んでから言うからいいとして、他は特に無いよな……
水「はい!」
ははっ…早速……
綾「じゃなくて…?」
水「え?…あ、えっと……うん…」
可愛いな…弟ってこんな感じなんだろうなー……
綾「よく出来ました」
そう言って綾瑠は水怜の頭をわしゃわしゃっと撫でた。水怜は頬をピンク色に染め嬉しそうに笑った
成「ほな、そろそろ血切りを始めようかの
水、ナイフ持って来ぃ」
水「ここにあります」
水怜はそう言って半パンの裾を捲った。すると綾瑠が見たことのない色のナイフが出てきた
風「お前はスナイパーかよ」
水「大事な物ですから…」
綾「それって何で出来てるんだ?」
水「柄と鞘はラピスラズリとサファイアで出来ていま…
出来ていて、刃の部分は硝子とダイヤ、あと水神様の
神力で出来てい、るよ」
水怜は綾瑠に説明しながらナイフを手に取り差し出した
綾「わっ…意外と重いんだな……」
こう、ズシッと質量が半端ないような……
水「では、綾瑠様始める、よ」
綾「…敬語なしって言ったけど徐々にでいいよ
急には慣れないだろ?」
水「すみません…」
綾「いいよ。さぁ、始めようか」
水「はいっ!よろしくお願いします!」
…これは時間がかかりそうだな……
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