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再会 3
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ドアを開けると、1人の女性がカウンターの所に立って豆を選別しており、店内にはふわりといい香が漂っていた
すごくいい香りだな
店員「いらっしゃいませ
…あら?新顔ばかりですね。此処は初めてですか?」
店員は豆の選別をしていた手を止め、3人を見ながらふにゃりと笑った。
綾「俺とこいつは初めてだ」
水「僕は慶と一緒に1度だけ来たことがあります
メルさん、覚えていますか?慶の孫の水怜です」
メル「あぁ!咲野の坊ちゃんですか?
大きくなりましたね」
メルという女性は太陽の様に明るく暖かい笑顔で水怜に再び会えたことに喜んだ
うわぁ…凄く綺麗な人だな……。でも、此処にいるって事はやっぱり普通の人間じゃないんだよな
メル「お2人のお名前を伺ってもいいですか?」
綾「俺は綾瑠。姫綺綾瑠だ」
メル「綾瑠さんですか。とてもお綺麗ですね
最初に入ってきた時は女性かと思いました」
綾「俺は男です!」
なんで俺は初対面の時必ず女性に間違えられるんだよ!そんなに女っぽいのか?
メル「分かってます。お店に入ってきた一瞬だけです
その後は直ぐに男性だと分かりました」
それなら、まぁ…いいけど。やっぱり一瞬でも間違えられたんだな…俺……
メル「それで、お隣の貴方は?」
メルが成希に目を向けた。すると成希は目をパチパチと瞬きした後ケラケラと笑い出した
綾「な、成希?お前どうしたんだよ?」
成「やっぱ気づかんかー。そんなに俺は
外見もオーラも変わってしまったのかのぉ?」
成希は笑いながら頭をガシガシと搔いた
メル「えっ?
何処かでお会いしたことありましたっけ?」
水「成希様。メルさんと面識があるのですか?」
水怜の言葉に成希はニヤッと笑い、メルを真っ直ぐ見ながら言った
成「面識があるも何も、俺はお前を最高の相棒やと
思うとったんやけどなー……。のぉ、ミア?」
メル「!?……どうして、その名前を……」
メルは目を見開き、たじろいだ
…成希はメルさんの事を知っている?けど、メルさんは成希のことを知らない。だけど、成希はメルさんのことを最高の相棒だと言ってる……
成希は基本他人に興味が無い。そんなこいつが最高の相棒って言うことは付き合いが長いはずだ。って言うことは、少なくとも今でも連絡くらいは取り合っていないとおかしい……
くそっ、話が繋がらない…本当に2人は前に会ったことがあるのか?だったら、何処で?
最高の相棒と言うぐらい長い時間を共にしてきた。いつから一緒にいるんだ?……ん?いつ……?
そうか!誰も今の成希だとは言っていない。オーラも外見も変わっていると疑問形だが成希自身が言っていた。という事は……
成「どうしても何も俺がお前にやった名前やろ?
覚えておって当然やと思うで、ミア」
メル「まさか…」
「成希とは」面識が無い。もし、俺の考えが合っているなら、2人が会ったことがあるのはもっと昔……
成「そのまさかや」
メル「蛇神、様…?」
成「おう。久しぶりやな、ミア
ようあの場所から逃げ切ったの。元気で何よりや」
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