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お披露目会、準備 5
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誰だ?聞いたことのない声だ…
水「時間ぴったりだな」
水神は掌の上に水鏡を作りその中を見ていた
蛇「そやつは何者だ?」
水鏡の中に映っているのは凛々しい顔立ちをし、大きな包を脇に抱えた赤髪の男だった
水「ああ、お前は会うのは初めてだったか…
まぁ、会ってみればわかる」
蛇「そうか…」
水神がそう言う奴は大体切れ者で、神力などの力が高い者だ。そんな奴と私を会わせて大丈夫なのだろうか…。私はまた……
水「そう心配するな。アレは仕方がなかったのだ
お前のせいでは無い。いつまでも引きずるな」
水神はそう言って蛇神の顔を両手で挟み俯いていた顔を上に上げさせた
水「アレも運命だ。誰にでも定めがある
それがあのような形になっただけのこと。それ故、
お前はこれ以上気に病むことは無い。分かったか?」
蛇「…ああ、分かっている」
水「どうだろうか?……おっと、これ以上待たせては
失礼だな。結界を解くか」
そう言って水神が結界を解くと、赤髪の男は躊躇うことなく結界の中へと足を踏み入れる。そして、水神と蛇神がいる水神の生活スペースに向かって歩き出した
大丈夫なのだろうか…水神はああ言っていたが、私は…
?「はぁ…相変わらず此処は落ち着くぜ
頼まれた物持って来たぞー」
水「感謝する。時間ぴったりだな」
?「遅れでもしたら水浸しにされると思ってな
俺としちゃあそれだけは避けてぇからな」
赤髪の男はほらよ、と言って大きな包を水神に渡した
蛇「お主は…」
?「ん?あんた誰だ?」
水「蛇神だ。ほら、前に話したではないか
今回成人の儀を迎える妾の愛しい奴だ」
?「あー!お前が蛇神か
水神さんから話は色々聞いてるぜ」
蛇「そ、そうか。ところでお主は誰だ?」
焰「おっと、いけねぇ。自己紹介してなかったな
俺の名は焰(ほむら)。これでも神なんだぜ?
神力は名の通りで炎を生み出し、操れる
そんで、この世を生み出した神の1人息子だ」
創世神の1人息子…
蛇「…と言う事は、私と立場が似ているのか?」
焰「似ているとゆーか、全く一緒?
俺はあいつの力のみで生み出された最初で最後の
神らしいぜ。まぁ、その後は他の奴の力も借りて
精霊とか生み出したらしいけどよ」
蛇「そうか…」
水「な?会って分かっただろう?
こやつは妾を除いてお前の心情を一番理解出来る奴だ
何かあったら相談するといい。頼りになるだろう
なにしろこやつは、妾と10億程しか歳が離れておらん
妾から見れば焰は子と言うより友だしな」
蛇神はそうなのか、と相槌を打ち焰に向かってなぁ…、と問いかけた
蛇「…お主は周りの視線が気になる事は無いのか?」
あの視線を感じても平気なのか?どうやって慣れたのだ?
焰「めっちゃ気になってるぜ?」
蛇「えっ…」
焰「昔も今も向けられる視線は大体変わらないし、
それで嫌な気分になる時も多々ある。それでも
ちゃんと俺っていう存在を見てくれる奴がいる
だからな、俺はこう考えることにした…」
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