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お披露目会、準備 7
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水「さて…焰が持って来てくれた物を
早速身につけさせてみるとするかな」
焰「俺も身につけてるとこ見ていいか?」
焰は蛇神に後ろから抱きついたまま問いかけた。水神はふっ、と笑い答えた
水「問題無いだろう
なにしろお前らは友であるのだからな」
焰「やりぃ!…って、蛇神顔真っ赤
そんなに嬉しいのかー?」
蛇「ニヤニヤするでない!顔など赤くなっておらぬ!」
焰「へいへい。そういうことにしておきますかね」
水「蛇神。包を開けてみろ」
蛇「…分かった」
蛇神が包を解くと長方形の箱が1つと小箱が3つ入っていた。蛇神はまず長方形の箱を開けてみた。すると中には1振りの刀が入っていた
水「ほぉ、また見事な神刀を作り上げたのぉ」
神刀?
蛇「水神が持っている物と同じような物か?」
水「まぁそうだな。お前の持つ神力を攻撃に
変換してくれるぞ。神力が多ければ多い程強力になる」
蛇「だが、真っ白だぞ?柄も鞘も…
それに刀身まで……これが見事なのか?」
とてもそうとは思えぬのだが…
焰「俺らが作ったのはあくまで神刀の土台だ
神力は、持ち主になる神の神力を刀が吸収して初めて
神刀になる。だからまだ完璧には完成してねぇ 」
随分巧妙な作りになっているのだな…
蛇「…ん?俺ら?お主だけで作ったのではないのか?」
焰「当たり前だ。こんな難しいもん1人で出来っかよ」
水「妾と創(創世神)、恵(めぐむ)以外の神は
相棒、つまり術者を連れている。術者と言っても
主の力のサポートをするだけな故、種族は関係ない
鳥でも犬でも何でも良い。勿論精霊や妖精もな」
水神…ニヤつきながら言うな
水神は右手で鎖骨の間辺りをトントンと叩いた。これは水神と蛇神の間で口で謝れない時に謝る仕草だ
謝るのなら初めから言うな
蛇「焰。因みにだが、焰の術者は何者なのだ?」
焰「俺か?俺の相棒は火族(ひぞく)の妖精だ」
水「妖精か。ならば蛇神、焰に色々聞いておいた方が
良いのではないのか?」
蛇「よ、余計な事を言うでない!」
焰「何、蛇神も相棒が妖精なのか?」
蛇「…いや、妖精が良いなと思っているだけで
まだ相棒はおらぬ」
焰「そうか。妖精といると楽しいぞ
俺の考えを正確に理解してくれるし、こんだけ長く
生きてんのに俺の知らねぇ事を教えてくれるんだ
一緒にいて嫌だと思ったこともつまんねぇって
思ったこともねぇ
俺にとってあいつは最高の相棒なんだ」
焰はそれにな、と続けた
焰「俺はあいつに命預けてんだ
もし万が一、俺が消滅させられても
力が他の奴に渡らないようにな」
神力を一部預けてるのか…今の私には到底無理なことだな…。神力を預けるということは、預けた本人を生かすも殺すも預けられた者次第だからな
蛇「信頼…しているのだな」
焰「当然だ。信頼関係がない奴を常に己の1番近い
所にいる術者になんぞ絶対出来ねぇわ」
蛇「確かに、お主の言う通りだな」
焰「おうよ!そういや蛇神
お前、妖精に会ったことはあるか?」
蛇「いや、ない」
焰「俺の相棒、ルフスって言うんだけど、
あいつ呼ぶか?俺が呼んだら来るだろうし」
蛇「いや、わざわざそんな…」
それにしても、ルフス…良い名だな。ラテン語で赤を意味する。流石、炎を操る者だな。妖精には会ってみたいがそれだけの為に呼ぶのはルフス殿に申し訳ない
焰「遠慮するな。残りの小箱の中身はほぼあいつが
作ったと言っても過言ではないくらいの物だからな
あいつの説明の方が分かり易いだろう」
水「話を遮るが、妾は神刀の他に何を創に頼んだ?
確か扇は頼んだはずだが…」
焰「ああ、扇もあるぜ。頼まれたもんは
神刀、扇、首飾りとベールだが何か漏れてるもん
あったか?あるなら直ぐに取り掛かるが…」
水「いや、心配いらぬ。衣と花輪は家(うち)の者に
言ってある故、明日の朝には揃うだろう」
焰「そうか。ならいい。じゃあルフス呼ぶぞ」
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