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当日
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昨夜、何気なくしたルフスの予想は当たってしまった…
蛇「一体これは……」
何故、焰は恐ろしい形相をしておるのだ?何故、皆逃げておるのだ?
何故…………水神が傷を負っているのだ……?
遡ること数時間前…
場所は水神の住処である洞窟の中
水「おーい、蛇神ー」
蛇「どうかしたのか?」
水「成人の儀で身に着ける衣一式が届いた
早速着てみよ。着た後はお前の髪を結い、
少しだけだが白粉(おしろい)と紅を塗るぞ」
蛇「…今日1日それで過ごすのか?」
水「当たり前だ
明日の夜も同じ格好で儀を行うから、
今日のうちに慣れておけ」
紅はあまり好きではないが、これも勤めの一つと思うとするか…
蛇「色は黒なのだな」
水「ああ。形も色も妾が決めた
お前は欺き以外の能力を使うと髪と瞳の色が
金色に変わるからな
黒を基調にし、模様を金色にしたのだ」
水神は蛇神の髪をすきながら蛇神を見つめた
水神はこの日を待ちわびていたのだろうか?こんなにも嬉しそうな顔をして…昨日までの己を殴りたいな。何、グダグダ言っているのだ、と
水「お前が栄える様に考えて作らせたものだ
早う着て妾に見せてくれぬか?」
ああ、愛おしいな。こんなにも綺麗な女性は他にはおらぬ
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
水「おーい、まだなのかー?」
待ちくたびれたのだろう。蛇神を呼ぶ水神の声が仕切りの向こう側から聞こえてきた
蛇「あと少し待ってくれ」
それにしても、儀式には巫女服を着るのだな。巫女服と言っても男物だが……似合っているだろうか?形も大きさも問題は無いが見た目は己では判断しかねるな
蛇神は、壁に立てかけてある鏡の中に映る自分を見ながらそんなことを思った
蛇神は水神が見立ててくれた物が似合わないということはないだろうと思い、水神に見せるか、と呟いた
蛇「ど、どうだろうか?」
仕切りの中から移動し、声をかけながら水神の前に出る。しかし、水神は口をぽかんと開けたまま蛇神を見た
……?無反応だな……
蛇「水神?」
水「なんでもない!見惚れていただけだ!」
蛇「え?」
水「あっ……〜〜〜〜っ」
その様子、自爆したのだな
蛇「流石、私の母であるな
すぐに本音を出してしまう所はそっくりだ」
蛇神はクスクスと笑う
水「う、うるさいぞ…」
顔を赤くしおって……私はお主が愛し過ぎてどうにかなってしまいそうだ。…ああ…この声もお主には聞こえているのか?
蛇神の心の内での問いかけに水神は更に赤くなり顔だけでなく耳まで赤くなったのだった
蛇「なぁ…抱きしめても良いか?」
この流れで…、と言いかけるが、途中で口を閉じ違う言葉を紡いだ
水「……好きにするが良い…」
本当に愛らしいな……
蛇「はい、好きにします」
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