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お披露目会、本番 2
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水「おーい、蛇神ー!焰ー!こっちだー!」
青に白い模様が入った振袖を着ている水神は、蛇神達に向かって腕をぶんぶんと大きく振る
蛇「水神、二の腕を出すでない」
水「気にするな」
蛇「気にする。振袖を着ておるのだから尚更だ」
水「はしたないとでも言うのか?」
蛇「単に見せたくないだけだ」
私以外の者に無闇に見せるでないわ
水「っ!…分かった。気を、つける……」
焰「やれやれ…」
真剣な顔をする蛇神にその目の前で真っ赤になっている水神、その2人を見て首を横に振る焰を見ていた妖精達はクスクスと笑った
ル「ほらほら、そろそろ時間じゃないのか?」
水「そうだな。蛇神、これからの流れを説明する故
しっかりと聴けよ?」
蛇「ああ、分かった」
水神は、この後舞台上で挨拶をし、その後個々で力の強い神々と妖精王に挨拶をして回ることを伝えた。そして、会の最後には舞を1つ踊ることを伝えた
蛇「舞か……どれを踊れば良いのだ?」
焰「そんなにあんのか?」
蛇神は焰の言葉に頷いた
水神に教わったものとそれ以外のものを含めると10種程ある。どれが適正なのだろうか?
水「それはお前に任せる。好きなものをすれば良い
ただ、直前でも良いから何を踊るか妾に教えてほしい」
蛇「家臣が演奏をするのか?」
水「お前もその方がやりやすいであろう?」
確かに、水神の言う通りだ。己の癖を知る者が演奏してくれるとこちらも気を使わずに舞に集中出来るからな
蛇「なるべく早めに伝えられるようする」
水「頼んだぞ」
ル「なぁなぁ、水神殿。お願いがあるんだが…」
水「なんだ?」
ル「コイツらも一緒に行動していいか?」
ルフスは4人の妖精達が蛇神の側にいていいか聞いた
水「蛇神、随分好かれたな」
蛇「私のどこが良いのか分からないがな」
水「またそのようなことを言うて…」
光精「俺からも頼む水神殿!」
風精「お願い!」
妖精達はペコッと頭を下げていく。そして最後には、
桜精「お願い、します」
桜の妖精も頭を下げた
皆……
水神は自分に頭を下げる妖精達とそれを見て驚いている蛇神を見て笑った
水「ほれ、頭を上げぬか。こちらが拒む理由などない
蛇神の側にいてやってくれ
妾が側におれない時は特にな」
妖精達「はいっ!」
焰「水神さん、蛇神、舞台に行くぞ。時間だ」
蛇「ああ」
蛇神は目を閉じ大きく深呼吸をした
焰「安心しろ、ちゃんとサポートしてるから」
ル「勿論僕もだ」
光精「俺らも手伝うから何かあったら言えよ?」
雪精「蛇神殿の言うことならぁ、僕も頑張るよぉ」
風精「何か困ったら言ってよ?」
桜精「私も協力、します」
蛇神は目を開け微笑んだ
蛇「皆、ありがとう」
妖精達「っ!」
ル「…今のは流石に卑怯だ。僕は焰様一筋なのに…」
水神はそんな妖精達の様子を見て笑った
水「お前は胸を張って堂々としておれば良い
妾もおる、後は何も心配するな」
蛇「ああ、必ず成功させてみせる」
そう言って蛇神は俯くことなくしっかりと前を向いて舞台に向かって行ったのだった
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