アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
蛇神と4人の妖精達
-
蛇「い、いやいやいや!それはありえぬはずだ!
この1、2時間でお主らは私に尽くすと決めたと
言うのか!?何かの間違いではないのか!?」
ティンの話と焰とルフスの事を聞く限り、そう簡単に決められるようなことでは無いのではないのか?
光精「蛇神殿、ちょっといいか?」
蛇「あ、ああ……」
光精「俺達は嫌いな奴の前に出て行かないって
言ったの覚えてるか?」
蛇「ああ、覚えてる」
先程桜の木の下で話した内容だな
光精「そんな俺らが頭を下げて蛇神殿の
側にいさせてくれとお願いしたんだぞ?
察してくれよ。俺らはとっくに蛇神殿の事を
主と認めて、尽くして行こうって決めてんだよ」
風精「偶にはまともなこと言うじゃん」
光精「偶にはってなんだよ。偶にはって…」
そんな急な……皆が私と契約をしてくれようと…?こんな短時間で…?
雪精「ねぇねぇ、蛇神殿?」
蛇「なんだ…?」
雪精「ちょっとごめんねぇ……よいしょっと…」
雪の妖精は蛇神の肩に降り、座った
雪精「最初に僕と契約しよぉ?」
蛇「えっ!?」
いきなり過ぎないか!?
雪精「ねぇ、いいでしょお?」
桜精「だ、駄目です!」
蛇神が戸惑っていると桜の妖精が今までにない声の大きさで叫んだ。そして、光の妖精は頭の上に、風の妖精は手首に抱きついた。そして最後には、桜の妖精までも蛇神の胸に飛びつき、抱きついたのだった
光精「おい、雪の妖精!抜けがけは許さねぇぞ!」
桜精「皆で一緒にって、言ったではありませんか!」
風精「そうだよ!
4人一緒に言うって約束したじゃん!」
雪精「ふふふ…分かってるよぉ。今のは蛇神殿に
僕達が本気だってことを見てもらうために
言ったんだよぉ」
桜精「雪の妖精さん……」
風精「嵌められた…」
桜の妖精は座り込んだ蛇神の脚の上に座り込み、風の妖精は目を手で覆った。光の妖精に至っては無言で顔を真っ赤にしていた
雪精「蛇神殿、これで分かってくれたぁ?
僕達4人は本気なんだよぉ?だから、信じて…?」
雪の妖精は蛇神の顔を覗き込むようにして見た
水「……蛇神。妖精達がここまで己の口から
言っておるのだ。そろそろ信じてやらないと
こやつらが可哀想だ。心の内も嘘はついておらぬ
のであろう?」
確かに水神の言う通りだ…妖精達は表裏なく私と接し、話してくれている。だが…
蛇「私はこの様に幸せになっても良いのだろうか?」
あのような罪を犯してしまった私が……
水「良いに決まっておる。幸せになってはならぬ者
など、この世に誰一人して存在しておらぬわ」
そう言って水神は蛇神の前に屈んだ
水「妾からも頼む。こやつらの気持ち、
素直に受け取ってはくれぬか?」
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
152 / 279