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妖精達の名前
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風精「蛇神殿…今、皓って…」
水神と恵を除くその場にいた者は皆驚いた。水神は、あーあ…という顔をして式神を出す。そして、妖精王探しに戻った
蛇「あっ…」
しまった…つい口が……
光精「なぁ、皓って…もしかして俺の名か?
そうなのか?」
ここで誤魔化しても無意味だな…仕方が無い……
蛇「そうだ。お主の名だ。お主の名は皆に
名をつけると決まってから1番最初に思いついた名だ
……気に入らなかったか?」
光の妖精は蛇神の頭の上からパッと飛び降りて、蛇神の顔の前で中に浮かんだ。その瞳は嬉しさでキラキラと輝いていた
光精「気に入らないわけねぇ!すげぇ嬉しい!
ありがとうな、蛇神様!」
光の妖精、皓はそう言って蛇神の額にキスをした
様、か……呼び方が変わったな…。これで皓とは完璧に契約を結んだという事か
蛇「字義や由来はまた後でな」
皓「おう!」
桜精「良かったですね、皓さん」
雪精「でもいいなぁ。僕も早く名前欲しいよぉ」
風精「催促しちゃダメだよ。」
桜精「そうですよ。蛇神殿を困らせては駄目です」
あー、えっと…皆のも……
水「蛇神、思っておることは口に出さねば妾以外の
相手には伝わらぬぞ」
風精「水神殿、それはどういう……」
蛇「ああ、そうだな。ちゃんと言うさ」
しっかりと思っておることを声に出して言わなくては、私に心のまま接してくれておる妖精達に失礼だからな
水「そうしろ。妾と恵は少し離れた場所におる
妖精王と妾の家臣を此処に呼んで来る故、
それまでの間に済ませておけよ?」
蛇「すまなぬな」
水神は口パクで喜んでもらえると良いな、と言って恵と一緒に空を飛んで行った
ああ、私もそう思う
桜精「蛇神殿…あの……」
蛇「ああ、すまない。…実はな、お主ら全員の名、
もう既に考えてあるのだ」
雪精「本当ぉ!」
蛇「本当だ」
皆の瞳が輝いておるな。気に入ってもらえるであろうか?
蛇神が不安がっていると皓が声をかけた
皓「気に入らないわけねぇ、さっきも言ったろ?」
蛇「皓…もしや…」
皓「額にキスした時から丸聞こえだ」
蛇「何故、言わなかった?」
恥ずかしい……水神以外の者に聞かれるなど慣れておらぬ故、どうしたら良いか分からぬ
皓「勝手に聞こえてくるからどうしようもなくてな…
一応、聞こえてるけど聴いてもいいかって
許可もらおうって思っててさ。ごめんな」
蛇「いや、別に構わぬのだが…恥ずかしくてな」
蛇神がそう言いながら人差し指で皓の頬を撫でると、皓は顔を少し赤くさせた
皓「そっか…」
雪精「もぉー!2人で話してないでよぉ!」
雪の妖精はそんな2人の様子を見て肩の上に座ったまま頬を膨らまし、プンプンと怒った
蛇「そう怒るでない、訫(まこと)
可愛い顔が台無しだぞ?」
雪精「ふえ?…訫…?訫って僕名前…?」
蛇「そうだ。嫌か?」
雪精「うー……蛇神様大好きぃ!」
雪の妖精は蛇神の顔に抱きつき、頬にキスをした
蛇「気に入ってもらえて良かった。
桜の妖精、風の妖精の名も考えてあるぞ」
桜精「ありがとうございます」
風精「早く聞かせてよ!」
蛇「風の妖精の名は媙吹(いぶき)、
桜の妖精は孋桜(りお)と名付けようと思っておる
どうだろうか?」
桜精「孋桜…ふふふっ、私の名。私だけのものです
蛇神様、ありがとうございます」
風精「媙吹、媙吹、媙吹!ちゃんと覚えたからね!
もらった名前大切にする。ありがとう蛇神様!」
2人もそう言って風の妖精は訫とは反対の頬に、桜の妖精は鼻の頭にキスを落とした
蛇「喜んでもらえて良かった
改めてよろしく頼むぞ、孋桜、皓、訫、媙吹」
妖精達は勿論と応え、頷いたのだった
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