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楽しい時間
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これで私の心の声は皆に筒抜けなのか?
訫「うん、聞こえてるよぉ」
孋「やはり、嫌ですか…?」
そう不安そうな顔をするでない
蛇「お主らのことは契約をすると決めた時から
信用しておる。故に気にすることはない」
孋桜は蛇神の言葉を聞くと微笑んだ
孋「そうですか」
媙「蛇神様、まだ時間があるなら地面に私達の名を
書いてみてよ。どんな字か見てみたい」
訫「あっ、それ僕もぉ!」
皓「俺も見てぇ」
詰め寄る妖精達を見て蛇神はクスッと笑う
蛇「分かった。木の枝は…おっ、あったあった」
蛇神は落ちていた枝を拾い、土に妖精達の名を書いていった。妖精は皆、言葉を話すことは元々出来るが、文字に関しては主が教えない限り読めるようになることは無い
蛇「これで皓、これは媙吹で、孋桜に訫と読む」
蛇神は文字を枝で指しながら妖精達に教えていった
訫「わぁ、媙吹と孋桜の文字難しいねぇ」
孋「そうですね。しっかり覚えないと…」
蛇「ああ、確かにな。だが、許してくれないか?
どちらも美しい女性という意味だからな」
孋「美しいって……」
媙「蛇神様ありがとう!許すも何も名前を
もらえたんだから文句なんて無いよ!」
媙吹はそう言いながら蛇神の腕に抱きついた
蛇「そうか…。皓は白く光る、清いという意味で
訫はこの字の(信の)異体字の故、意味はほぼ同じだ」
訫「へぇ、初めて知ったぁ
ちゃんと覚えないとねぇ…って、言っても
忘れるなんてありえないけどぉ」
皓「なぁ、なんで俺は清いなんだ?」
蛇「皓は色々言うても最終的には誰よりも純粋な
ところがあるからな。故に清いだ
白く光るはお主から漏れておる光の色からだ」
皓「光は分かったけどよ、俺って純粋なのか?」
訫「うん、そうゆうとこ結構あると思うよぉ」
媙「純粋もだけどツンデレってのもあるよね」
訫「あっ、それ同感ー」
皓「俺のどこがツンデレなんだよ!」
孋「どこと言うより全てですかね?」
皓「なっ!」
蛇「まぁまぁ、私はそんな皓だからこそ心を許せ、
お主のことを好きになれたのだぞ?
皓は私が好きになった皓が嫌いか?」
皓「え……好き…あ……」
皓の顔はみるみる赤くなり、最終的には茹でダコのように真っ赤にさせた。そして、魚のように口を何度もパクパクとさせた
蛇「ふっ…」
可愛い奴だな、皓
皓「か、可愛くなんかねぇ!」
蛇「そうムキになるでない
お主らは皆私の可愛い家族だ。違うか?」
孋「家族、ですか…?」
訫「僕達が蛇神様の家族?」
術者は常に主と共に行動し生活するのだろう?ならば、家族も同然だ。嫌か?
皓「嫌じゃねえ!」
蛇「ふっ…やはり、誰よりも素直で純粋だな」
皓「あっ、……ちっ…」
媙「ほーら、舌打ちしないの。蛇神様は皓のこと
褒めてるんだよ。別にいいじゃない!」
媙吹は笑いながら皓の頭をワシャワシャと撫でた。皓はその手を払い言った
皓「蛇神様に舌打ちなんかしねぇよ。自分にだ」
媙「そう、ならいいけど」
媙吹はニコニコ笑いながら応えた
蛇「媙吹、お主楽しそうだな」
媙「そうだね。今までこんなに楽しい時間なんて
なかったからさ。とっても嬉しくてね」
訫「それは僕もだからね!」
孋「私もです」
蛇神は笑顔で応える3人と、顔を赤くしたままの皓にニッコリと微笑んだ
蛇「そうか」
お主らが楽しいと私も楽しいぞ
媙「それなら良かった」
とても心が安らぐ…
蛇「お主らと会えて良かった」
皓「それは俺らもだかんな!」
その後も蛇神と妖精達は、水神達が戻ってくるまでの間、笑い合いながら色々なことを話したのだった
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