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次は必ず
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白「ははっ、流石親子だ。同じ目をしてやがる」
水「それは褒めておるのか?」
白「勿論だ。俺は小僧のあの真っ直ぐな目に
惚れたんだからな。……分かった、頼まれてやる
恩師の親の頼みだ。断る理由は無い」
水「ありがとう」
白「あー、そうそう。この体になってからの
俺の記憶は小僧の記憶になり、
小僧の記憶は俺の記憶なる
もう察しただろうが、起きたら互いに色々話せよ?」
水「そうか。では、ありがたくそうさせてもらう」
孋「あ、あの!」
白「なんだ?そろそろ時間切れになる手短に話せ」
孋「はい、蛇神様の術者は私の他に3人います
その子達にもこの事を話しても良いでしょうか?」
白「ああ、皓と訫と媙吹だったか?
別に構わない。あいつらにも聞く権利はあるからな」
孋「ありがとうございます。あの…最後にもう一つ
だけ良いでしょうか?」
白「なんだ?」
孋「何故白蛇さんは王を嫌わられて
居られるのですか?」
白「あー…それはまだ秘密だ。そのうち教えてやる」
孋「そうですか…分かりました。その時まで待ちます」
白「ありがとよ…おっと、時間切れみたいだ
じゃあな。またそのうち会おう」
水「ああ、また」
✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚ ✽.。.:*・゚
成「…ん……あ、れ……」
メル「あっ、目を覚まされましたか?」
成「…孋桜……?」
メル「蛇神様、その名は封じたはずですよ?」
メルはカップを拭きながらそう言った
成「寝てたんか…」
メル「はい、途中で眠ってしまわれたので
続きは私の口から話させてもらいました」
成「……何を言ったん?」
メル「ティンさんの話の後からとんで、成人の儀の
当日の話を。私と他3人の妖精に会って契約を結んだと
だけ話しました。なので、暴走の事などは
話しておりませんよ」
成「ならええ……なぁ、ミア。紅茶は?」
メル「冷めてしまってたのでさげさせてもらいました
入れ直しますか?」
成「頼む…葉は同じでええ」
メル「かしこまりました」
成希は隣に綾瑠と水怜がいないことに気づく
成「なぁ、2人は何処行ったん?」
メル「街を見に行ってますよ
起こすのは申し訳ないと言っていました」
成「そっか…」
メル「あとコーヒー豆代は頼む、と」
成「ふっ…了解。ほい、これ豆代な」
メル「ありがとうございます」
メルは代金を受け取った後、紅茶の入ったカップを成希の前に置いた
メル「どうぞ」
成「ん、ありがとさん」
メル「いえ……あの、蛇神様?」
成「んー?」
メル「どんな夢を見ておられたのですか?」
成「…何でや?」
メル「いえ、唸っていらっしゃったり、
泣いていらっしゃったので気になりまして……」
成「……何処からかは覚えとらんが、
俺が1度壊れたと水神にバレた日までやな……」
メル「あー……」
成「目ぇ覚ました後の水神はホンマに怖かったわ」
メル「それ程蛇神様を愛されておられたのですよ」
成「…せやな。そう思っとくわ」
メルはふふっ、と笑い、紅茶の茶葉が入った瓶を1つ下ろした。予め用意したあったであろう小瓶に茶葉を移し、成希の前に差し出した
メル「蛇神様、これを」
成「何や?」
メル「ルフナの茶葉です。受け取って頂けますか?」
成「何でや?」
メル「差し上げたいと思ったからです」
成希は何やそれ、と言って笑った
メル「……本当の事を言えば、また会うための口実です
此処にまたいらっしゃって欲しくて…
今度は皓も一緒にお話しましょう?」
成「皓…生きとったんか……良かった…」
メル「はい。この後連絡を取る予定があったので
その時に蛇神様が生まれ変わったて現れたと
伝えるつもりです。良いですよね?」
成「構わんで。そうや、ミア。伝言頼んでもええか?」
メル「勿論です。内容は何と?」
成「生きとってくれてありがとう、と伝えてくれ」
メル「かしこまりました」
成「紅茶ありがとな。これお代。ほなまたな」
メル「はい、ありがとうございました」
成希がドアのベルをリーンと鳴らしながら出て行った後、メルの瞳から涙がポロポロと流れ出した
メル「またお会い出来た…蛇神様……よくぞご無事で…
あの時、お側に居られたら………どれ程…
私達が後悔したか…」
メルは涙を拭き閉じていた目を開ける。すると、紅茶のカップの横に先程も借りた成希のハンカチが置いてあった
メル「…蛇神様は…なんでもお見通しなんですね……」
メルはそのハンカチを手に取り、胸の前でギュッと握る。その時の表情は涙を流しながらも笑顔だった
メル「蛇神様……次は必ず術者としてお守り致しますね
たとえ…命に変えても……」
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