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チェンジ
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綾「よし、チェンジって奴の所に行くか
円をリルに交換する事は出来るんだよな?」
水「勿論。案内するね」
綾「頼んだ」
水「兄様、此処だよ。此処がチェンジが居る交換所」
綾「外装は特に他と変わらないんだな」
水「そうだね。でも、中はシンプルだよ」
綾「へぇ、じゃあ早速行くか」
水「うん!」
綾瑠はガチャ、とドアを開けた
水「ね?シンプルでしょ?」
綾「あー、まぁ…」
シンプルっつーか…殺風景?
交換所の内装は外装とは違い白く塗られており、机1つと椅子2脚しか置いてなかった
綾「それでチェンジは何処にいるんだ?」
綾瑠は歩きながら室内を見回した
水「ベルを鳴らさないと出てこないよ
ほら、机の上に置いてあるでしょ?」
綾「ほんとだ。椅子の背もたれに隠れて
分かんなかった」
水「このベルは用がある人が鳴らす決まりなんだ
だから兄様が鳴らしてね」
水怜はそう言って綾瑠にベルを手渡す。綾瑠は受け取ったベルをリーンと鳴らした
すると、ベルが置いてあった反対の椅子にいつの間にか黒いローブを羽織り、そのフードを深く被る男性と思わしき人が座っていた
綾「えっ!ど、何処から現れたんだ?」
水「術だよ。多分瞬間移動か何かだと思う」
へぇ…それ俺もできるようになりたいな…なんか面白そうだし、移動するのも楽になりそう
水「ほら兄様、交換するんじゃないの?」
綾「おっと、そうだった」
綾瑠は目の前の椅子に腰をかけた
綾「えーっと…金を机の上に置いてリルと
交換して欲しいって言えばいいのか?」
水「正解」
綾「ありがとう」
今財布には4080円しか入ってねぇから…
綾瑠は財布から2000円を取り出し机に置いた
綾「この金をリルと交換してくれ」
チ「……………」
綾瑠はドキドキしながらチェンジを見ていると机に置いてあった2枚のお札がふわりと浮き白く光る。しかし、それはすぐに収まった
綾「あ、変わった!」
綾瑠が置いた2000円は100という文字と何かの絵が描いてある紙の2枚に変わっていた
水「これで交換完了だよ」
綾「そうか。ありがとう、チェ…あれ?」
横に居る水怜に相槌を打ってチェンジに視線を戻すと、そこには誰も居なかった。まるで最初から誰も居なかったかのように…
水「チェンジなら兄様が僕を見ている間に
消えちゃったよ?」
綾「お礼…言いそびれたな…」
水「次来た時に言えばいいんじゃないかな?」
綾「まぁ、それもそうだな…」
水怜の言う通りだ。次来た時にまとめてお礼を言おう。よし、決めた
綾「じゃあリルに交換したことだし、買い物に行くか
水怜も協力してくれよ?」
綾瑠は立ち上がり歩きながらそう声をかける
水「勿論だよ兄様」
水怜は笑顔でそれに応えた。その後、2人はドアに向かい歩く。そして、綾瑠はドアに手をかけた時、あー…そうそう、と思い出した
綾「なぁ水怜、1つ相談なんだが…」
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