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47。進み出す運命
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「黄帝と言えども運命は変えることは出来ない。運命というものはすでに決まっているものだから」
以前誰かに言われた言葉
「勿論竜の王であるあなたも例外ではない」
全てを受け入れよ
抗うな
あの予言も運命なのだろう
ならば最善を尽くすまでと思っていたのに
「白竜、楊様から聞いたのですが」
楊から聞いた話を白竜にすると白竜のところにも報せがきたという
「白竜も蓮に死んで欲しいの?」
「黄帝陛下の命令は絶対です。巫子様だけでなく、入れ達も命を捨てよと命令されれば従うのみです」
淡々とした白竜に憤りも感じるも
「緑、これも世の理(ことわり)だから。俺達も王に死ねと言われれば死ぬ。勿論白竜様の命令も絶対だ。君も竜族の大人なら白竜に従え」
桐が間に入る
「白竜様もお辛いんだよ。分かってよ」
白竜の表情は変わらず
「黄帝の使者が来られるまで蓮様のそばにいてあげてください‘」
緑に優しく諭す
「その間白竜は1人で大丈夫ですか?」
逆に聞かれる
「大丈夫です。俺の身の回りのものは天狗の代わりに使用人が用意してくれますから」
「いやそうじゃなくて着替えだよ、。天狗か俺でないと着替えができないでしょう?天狗の謹慎は解く気もないだろうし」
「りょ緑!」
慌てて桐が口を塞ぐ
「それはまあ。どうにかします」
口ごもる白竜に
「緑、とにかく蓮様のそばにいてあげようよ」
霧は促した
「旦那様、本当によろしいのですか?」
不安そうに見つめる使用人頭
「高貴な方は信頼する者にしか肌を見せることがないとは言いますが、ご自身で衣服を着替えることもできないのでしょう?」
「鎧の着脱は自分でできる様に教わったので衣服の着脱も同じ様にすれば大丈夫です」
無理に笑顔を見せる
「分かりました。しかし何かればすぐにお呼び下さい」
使用人頭が下がるとため息吐いた
「色んな人々に心配をかけて。ここの主人失格ですね」
「蓮」
「緑、緑」」
蓮の部屋に入るとすぐに蓮が抱きついてきた
「蓮‥んぅ‥ん」
「緑、君を抱きたい」
緑の頬を撫でる
「うん。俺も蓮が欲しい。蓮で満たされたい」
痩せほそった体を労るように触れる
「そんなに壊れ物を触るみたいにしないで良いよ。僕を気遣わないで」
「分かった」
衣服を脱ぎ
蓮を寝台に寝かせる
「今日は俺が全部するから。いや、させて欲しい」
蓮の肌にふれ唇を落とす
「蓮を一杯感じたい」
「うん緑。緑の体温あったかい」
辿々しい舌の動き
だが確実に蓮の恥部に向かう
「ふ‥」
蓮の吐息に湿り気が混じる
「は‥蓮」
緑の吐息も乱れ、男特有の掠れた声が混じる
「蓮」
ペニスを口に含み、口内で扱く
「んぅ‥む」
ちゅくっ
ちゅ
「は‥緑気持ちいいきもちいい」
熱い口内に更にペニスを押し込むように腰を突き出す
「んぶぅ‥ん」
苦しげな声を上げるもペニスを咥え込み
「んぐ‥」
あなたれた精液を呑み込む
「ふは‥」
唇を濡らす白濁した液に蓮の頬が赤く染まる
大好きな相手を自分の汚いもので汚す快感
よりによってあの薄汚い王を名乗る男と同じことが気持ち良いとは不快感に苛まされながらも
自分の欲望は止められない
「蓮が欲しい俺の中に蓮を入れたい」
ただあの男と違うのは相手は僕を欲しいて僕のために全てを捧げてくれる
「うん。僕も君が欲しい君の全てはぼくおものだ」
緑は微笑み
「蓮大好き」
蓮にまたがりゆっくりと腰を下ろす
「ずっと一緒に居よう」
僕は蚊の優しい王を裏切る覚悟はできている
「使用人頭にはああも言ってしまったものの‥」
絡まった帯に苦戦する白竜
「大して惜しいものでもないし仕方ない」
短刀で切り取ろうとしたが
「毎回その様に帯を切る気ですか?」
「楊様」
楊が現れ、帯を解す
「すみません。こういうのが苦手で」
解けた帯を机に乗せる
「今日は休みます。このようなお見苦しい姿はご容赦ください」
楊に背を向ける
「お怒りですか?僕が蓮にあの様な事をさせることを」
「いいえ。黄帝陛下が死ねと命じたのならば我々は従うのみです。それ世の理です」
「それは理ではありません。本当のこの世の支配者は竜王様。すなわちあなたです白竜様」
「楊様。それは太古の昔です。俺は今の世の平和を望むだけです」
「白竜様」
白龍に触れようとするも
「すみません。俺に触れないでください」
白竜が拒否する
「すみません。やはりお怒りなのですか・」
潔く手を引く
「いいえ。俺はあなたに甘えすぎた。あなたは黒の巫子であり、俺は‥紅の竜です」
その言葉に拳を握り締め
「ご無礼をお許しください」
楊は謝罪し去った
「いいえ。あなたの寛容な御心に感謝します」
「あううっ!はあっ!」
体内にペニスを受け入れ腰を揺らす
「あああっ!」
「んっう」
蓮が呻き精液をはなつ
「はぁ‥はぁ‥」
吐息を整え自らの髪を解く
「緑?」
「僕は蓮と一緒に居続けたい」
自らの喉に指を突き入れる
「りょく‥」
「僕は翠の弟だけど兄より愚かな真似をするよ」
緑に光る玉を喉から取り出すと同時に緑の体が縮んでいく
おそらくは激しい激痛を伴う行為
それでも笑顔を絶やさず
「蓮、君と共に」
竜玉を差し出した
「なあ天狗、何やら焦げ臭くないか?」
本を読んでいた夏呂久が顔を上げる
「何かあったのでしょうか?」
天狗が部屋の扉を開けるよりも早く使用人が扉を開けた
「客室で火災が発生しました!すぐにお逃げください」
「白竜様!」
「さ、蓮。これを食べて。そうしたら病も治るし同じ時間を生きていける」
翡翠の様に輝く宝玉を蓮に握らせる
翠の温もりを移したかのように温かいそれを見つめる
「蓮、僕は白龍よりも君が大事なんだ」
「緑」
宝玉を唇に押し付けると緑は微笑んだままで
「僕はあの醜い姿にはなりたくない!」
ガシャンッ
宝玉を床に叩きつけた
「ぐぅ‥」
喉をを押さえる緑を抱き寄せる
「僕はあんな化け物になってまで生きたくないあんな無様な姿になるのなら僕は高潔な死を選ぶ
苦しむ緑の首に手をかける
「緑大好き。bくも直ぐに後を追うから」
強い力を込め緑の首を締め上げる
目を見開いた緑の抵抗がなくなり
瞳の色が失われる
「大好き緑」
緑の死体を寝台に寝かせ
燭台の火を紙に移し床に捨て
燭台も倒す
「緑大好き」
緑の冷たくなっていく唇に口付けし
自らの喉に短剣を突き立て倒れ込んだ
「白竜様ご無事ですか?」
炎に包まれた屋敷から使用人を抱えて脱出した白竜に天狗が駆け寄る
「心配ない。使用人達は皆避難できましたね」
急に出火した屋敷内で黒煙の中使用人達の声を頼りに全員を抱えて脱出したが
「桐と緑と蓮様が居ません。もう一回中に入って‥」
全身に水の気を滴らせ中に再度入ろうとするも
「おやめください!いくら水の気が高いあなたでも危険です」
天狗は必死で止める
「構わない!俺は家族を守る!俺が最優先に考えるのは家族の事のみだ!」
そのまま入ろうとすると炎の中らか人影が現れる
真っ黒な豹のようのような生き物が背中に人間を乗せて現れる
豹の体にはまだ火がついたままで
「早く水を!」
白竜の命に使用人が豹に水をかける
「お前は桐か?よくぞ無事で
人間の姿に戻った桐は白竜に土下座する
「申し訳ありません。俺が駆けつけた時にはもうお2人は」
「もういい何も言うなお前は良く‥緑?」
緑の姿をみた白竜が目を見開く
「緑は俺が部屋に入った時にはこの姿で蓮様は自らの喉に剣を突き立てていて‥」
「そうか‥」
白竜は立ち上がり
「白竜様?」
蓮の死体を持ち上げ
「白竜様?」
蓮の体を炎の中に投じる
「白竜様!」
「アレは緑を殺した罪人だ。骨まで残してはいけない」
その様子を眺めていたが不意に我に返り
「それよりも桐の手当てを!生きているものの治療を最優先にしてください」
白竜は指示を出し緑の試合を抱きしめた
「すまない緑すまない」
俺が臆病なせいで大切な家族を失ってしました
「桐もすまない」
手当てを受ける桐にも謝罪する
「いいえ白竜様。我々は白龍様のために命を捨てる覚悟は出来てです」
「お前の王の意思に従う。もう少し俺のために動いてくれるか?
」
短剣を手に取り自らの紙に当てる
「白竜様!」
天狗が止めるよりも早く白竜が動く
自らの髪を切り
緑の胸の上に置く
「俺はもう戻らない」
かしずく使用人達にも頭を下げる
「今までご苦労でした。皆自分たちの家族のもとに戻ってください」
燃え残ったものが給金になるものがあれば良いのですが」
「いいえ旦那様。今まであなたに仕えることが出来て私達は身に余る光栄と報酬をいただきました」
「ありがとう」
使用人に頭を下げる
「今から黄帝‥いや偽りの王を排除する。お前達も自分達の居場所に戻れ」
天狗達にもそう告げるが
「いいえ。私たちの居場所はあなたのそばです。最後まであなたのそばに居させてください」
天狗達は元の姿に戻り頭を下げる
「夏呂久殿。あなたは?」
「叶うならばあなたのおそばで全てを見続けさせてください」
夏呂久もひざまづく
「あなたは本当の姿に戻らないのですね・」
「私の本当の姿はこれです。より竜族に近しいもの。それが異界の王の一族なのです」
「そうか」
一瞬口元を緩め直ぐに引き締める
「ではいこう」
予言通りに元の玉座に戻る戦いへ
続く
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