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38誓い
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ずっと疑っていた
私は果たしてあの男に必要とされているのか
「愛してます!愛してる!」
息が出来なくなるほどの熱い包容
「俺が愛する人はあなたしかいない!」
異界で王に拝見した後に告白された
すがるような眼差しに改めて思った
この男は私がいないと駄目なのだと
それと同時に
頼る相手が現れれば
この男は私を捨てていくのだと言う危機感
三年後
「きれいな月だね」
「はい」
縁台で二人で月を眺める
「こんなにも明るい月は久しぶりです」
異界の王との会見の後
深く繋がり
絆を深めあった
「あなたの美しい顔も良く見えます」
唇を重ね
笑いかける
「全く浮わついた口はどこで覚えてくるんだい?」
「俺とて19にもなれば、ねんねの坊やではありませんから」
「今も無駄に図体が大きくなってきている」
「すみません」
「指もこんなに節くれだった」
手を取り
指を舐める
ぞくっ
「…っ!」
ぬるっ
「この指が私の髪に触れる」
「あの…」
唇を震わせる白竜に
「ああ。冷えたな」
共に部屋に入る
「月見は長い時間するものではないな。体が冷えてしまった」
「はい」
衣服を脱ぎ
体を密着する
「温かい」
紅にすがり付く
「白竜。あなたも温かい」
口付けをし
肌に舌を這わせる
「んっ!」
「温かい」
しっとりと濡れていく肌に
紅が指でなぞる
「はあ…紅」
「今日は私がしよう」
白竜の股間に顔を埋める
「あっ!紅!」
「ここは熱いな」
ちゅっ
ぺニスに口付ける
「んんっ!」
ちゅぷっ
亀頭を口に含み
舌を転がす
「あっ!あうっ!」
「ふっ」
更に奥まで受け入れる
「あふっ!ああっ!あっ!」
シーツを握りしめ
腰を揺らす
「はふ…一人で気持ち良くなるつもりか?」
ペニスから唇を離し
白竜に口付けする
「良い具合に濡れている」
「はい」
うつ伏せになり
腰を掲げる白竜のアヌスに指をねじ込む
「んんんっ!」
腰を振り
指を飲み込む
「あはああ…」
うっとりとした眼差しで寝具を握りしめ
腰を揺らす
「紅…もうあなたの熱いのが欲しい…」
熱のこもった吐息を漏らす
「ああ、私も限界だ。濡らしてくれないか?」
ぺニスを差し出すと白竜はしゃぶりつき
くわえ込む
「んむ…」
「はあ…熱い…」
熱い口内に笑みを浮かべ
「先にこっちでイくよ」
「おごっ!んぅ…」
口内に広がる苦味
「んんぅ…」
ごくっ
精液を飲み干し
「紅」
笑顔を見せる
「白」
紅も笑いかけ
白竜を仰向けにし足の間に侵入する
「紅、愛してます」
口づけをし
紅を受け入れる
「あっ!はあああ…」
ビクビクと震えながら受け入れる
「白…私も愛している」
「あああっ!」
熱い吐息で囁くと白竜は精液を放つ
「はあ…すみません…」
「こういう時まで謝るな。君が早くても困らない」
「そうですね。でも紅と一緒にイきたいです」
紅の背中に腕を回し
「んんっ!」
腰を揺らす
「はあっ!紅!紅!」
「白…んっ!」
ずちゅっ
ずちゅっ
ぐちゅっ
ぐちゅっ
「あああっ!はうっ!」
夢中で突き上げ
体内に熱い飛沫が迸る
「あああああーっ!」
「はあ…愛してる」
「私もだ…」
「緑」
「蓮」
成長した蓮の護衛の任を受けた緑
凛々しい少年が
儚く美しい蓮を護る姿は宮殿の噂で
「蓮様の美しさは天界のいかなる美姫をもってしても敵わない」
蓮の美貌は日に日に際立っていく
「あの美しさは時に恐怖すら感じるな」
兵舎で黒が呟く
「はは…しかしまだ子供です」
「良からぬ事を企む輩が多いとも聞く」
「緑は大変な任に着いてしまいましたね」
「蓮、足元に気をつけて」
「緑、子供じゃないんだから」
階段を下りる蓮に手を差し出すと
蓮が笑う
「ああ…何という美しさだ…」
普段はにこりともしない人形のような巫子が唯一無邪気な笑顔を見せる相手
「あの小僧に向けているのは気に入らんが」
「ふふ…天の覇者ともあろう方が」
隣に座り
しなを作る
「楊」
「かように怖い顔をなさいますな」
黄帝の盃に酒を注ぐ
「何とも可愛らしい恋人達ではありませんか」
「ふん!」
酒をあおり
「それよりお前とあの若僧はどうしている?」
「はい。黒ですか?存分に可愛がっております」
「白。お前は最近楊とはどうしている?」
「紅ではなくて?楊様には紅と共にお茶会に誘われています。お前も一緒に居るじゃないか」
「ああ。そうだな…」
俯いた黒に
「黒?」
白竜が心配そうに見つめる
「何でもない」
首飾りに触れる
「それは新しい首飾りですか?」
いつもの飾りと違う品に気付く
「ああ。楊に貰った」
「あなたにこれを」
首に巻いた布の上から飾りを着ける
「僕の気持ちです」
飾りに口付ける
「ありがとう」
「君も僕の大切な人です」
「はい」
も
という言葉が気になっていた
「何かありましたか?」
白竜に声をかけられ
黒は我に返る
「何でもない」
白竜に笑いかける
「そうですか。何かあったらすぐに俺に言って下さい。俺達は家族なんだから」
「ああ。頼りにしている」
あの予言を実現させない為に
「俺が全てを守る」
「あなたなんかに守れるものか!」
続く
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