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「…っん、う…」
机の上の酒が少しづつ減っていく。
「…はい、一松。もう一杯飲めるよな?」
おそ松の声が一松の後ろから聞こえる。
一松はおそ松の膝の上に座らされ、腕が一松を抱え込み逃げる事はできなかった。
「…や…っ…くらくらする…」
イヤイヤをする子どものような仕草で一松が首を振るのに、おそ松はグラスを口元へと持っていき傾ける。
半ば無理やり、拒絶を許さないおそ松の笑み。
「…ぅ…」
一松の喉がこくりと上下する。おそ松はそれを見てニッと笑って一松の髪を撫でた。
「…偉いな、一松」
トド松がスマホから顔を上げる。
「…飲ませ過ぎないでよ」
「わーってるって」
一松はグラグラする体を必死で堪えるので精一杯だった。今にもおそ松の方に寄りかかりたい気持ちを抑えて苦しげに息を吐く。
「…やめ……」
今にも意識が途切れそうな一松。
トド松がその様子を見て席を立つと台所へと消えていくと、少しして戻って来た。
「…おそ松兄さん、ちょっとお酒入れ過ぎ。…このままだと一松兄さん寝ちゃうよ」
水の入ったグラスを持って来ておそ松に手渡した。
「あー、そっか!忘れてたわ。悪い悪い」
ヘラヘラと笑いながらおそ松が一松の口元へグラスを近づけた。少し傾けて水を飲ませる。
冷たい水が一松の喉を通る。
「…ん、ぅ…」
「…お?目ぇ覚めた?」
一松の酔いが少しばかり覚めたらしく目が微かに開く。それを見ておそ松がグラスを机に置いた。
「…あーあ、そういえばチョロ松と十四松遅ぇなぁ…」
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