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始まりの花火
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学校に向かう時、最近ではうさぎさんを見るためにペットショップのガラスにいつもボクが張り付くもんだから、キミは最初からボクを抱えて学校に向かうようになった。
降りようとじたばた最初は抵抗はするものの結局、キミには敵わない。
でも、歩かなくていいから楽なんだとか思って諦めた。
校門の前でも降ろしてもらえなくなったのは辛いけど。
今日もいつものように抱えられて登校。
「ねぇ、翔⁇」
「何⁇」
「今日も帰りうさぎさん。」
「分かった。でも、ちゃんと体育祭の競技出るんだよ。」
「もちろん。」
本当は出たくないし、サボりたいし、保健室は天国だし。
けれども、約束したからちゃんと体育祭に出よう。
約束をちゃんと守ったらキミはいつもご褒美をくれるから。
学校に着き、校庭の所定の場所に集まると体育祭の始まりを告げる花火が打ち上げられた。
さぁ、体育祭の始まりだ。
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