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どうにかなるのかもしれない
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「うみちゃん、学校に何しにきたわけ??」
鞄に詰められた教科書はほとんどが今日の授業にはないものばかりで、肝心の今日の授業のものはほとんどなかった。鞄を開けて隣のやつに聞いた時間割と照らし合わせて気付いた悲しい結果。
隣のやつはその様子に腹を抱えて笑ってるしココまでも何も出来ないとか泣けてくる。
どれだけボクはキミに依存していたんだろう。
ちらりとキミの方を見る。
その一瞬で目が合った。
「あ……う…………」
キミがボクに話しかけようとする、頼ってしまいたくなる。
でも、ダメだから。
ボクは盛大に顔ごと目を背けてあらぬ方向を向いた。
キミがかけそうになる声を途中で辞める。
キミももうボクがキミを頼っちゃいけないって気付いてくれた。
コレでいいんだコレで……
キミの力を借りずにどうかしなきゃ
「教科書、見せてやろうか??」
隣のやつがにっと笑ってボクの机と机をあわせてくる。
「え、何、何でお前そんな優しいの??」
「困った時はお互い様、だろ。」
隣のやつの優しいセリフ。
なんだ、キミがいなくてもどうにかなる。
そう思うと安心したような何か違うような気になる。
そして、午前の授業が終わる。何事もなく。
お昼の時間が始まり、隣のやつと食べに行くことにする。
初めての別々のお昼ご飯。
キミが作ったものじゃないご飯。
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