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キミをどこでも感じる
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昼ご飯は高校生になって初めて行った食堂で食べた。
いろいろある品の中から選んだのはうどん。
他のものは嫌いな食材ばっかり入っていたからそれしか選べなかった。
うどんもうどんで中に入ってたなるともねぎも嫌い。
目の前で一緒に食べたクラスの隣の席のやつ…名前は聞いてないから知らない……はまた笑ってた。
「お前さ、本当、どうやって生きてきたわけ??」
そうなこと言われたって、そんなの分かっているし。
頬をぷくりと膨らませながらずるずると麺を啜る。
味は普通。おいしいとか思わないし、食べられないわけでもない。
キミが作るものって本当にすごい。
って、ココでもつくづく思う。
何するにもキミを感じて本当に嫌!!
「ごちそうさま。」
うどん半分でイラついて食べる手を止めた。
「ちょっ、海ちゃん。」
「教室、帰る。」
食器を返却棚に置いて教室に向かう。
隣の席のやつが何か言ってる、止めてる。
けど、知らない。
なんか嫌になったんだもん。
そして、教室でまた嫌になる。
キミの周りには人がいっぱいだった。
知ってたよ。
キミがボク以外の人と話をしないのはボクのせいだってこと。
でも、それを目にするとすごい悲しいんだ。
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