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何を言いだしたのかと思ったら
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「そろそろ砂山のこと許してやってもいいんじゃね??」
昼ご飯を食べている時に木村がいう。
一瞬、砂山って誰のこと??ってなったけれど、そうだった、翔の名字は砂山だったと思う。
こいつ、何勘違いしているんだろう。
口に含んだオムライスを飲み込んで首を傾げて木村を見る。
「許すって、何言ってんの??」
喧嘩したわけじゃない。
ただ、傍にいたらいけないって思ったからいなくなっただけ。離れただけ。
これは、キミのため。ボクのため。
だから、離れたのは間違ってない。
ボクはちゃんと一人で色んなことできるようになったし、キミも他の人と話が出来るようになった。
噂によれば彼女も出来た、みないなことも聞いた、し。
それは少し、残念…なんて、思っちゃうあたりがダメなんだろうけど。
「お前さぁ、気付いてないの??」
「何が??」
「砂山はお前無しじゃダメってこと。」
「は??」
何言ってるの、こいつ。
馬鹿なの??頭悪いの??
驚き過ぎて口に入れたばかりのオムライスを噛まずに飲み込んじゃって噎せる。
けほけほと咳が出て、木村に水を渡される。
渡された水をありがたくいただくと落ち着いて見た木村は真面目に話をしていた。
本当に馬鹿だ、こいつ。
キミにはボクは要らない。
むしろ、ボクなんて居ない方がいい。
それがキミのため。
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