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記憶はない
でも見慣れた扉の前に立っていた
人間って帰巣本能がちゃんと備わってるんだ
なんて他人事のように思った
どれくらい立っていたのだろうか
ガチャ
扉が開いた
「何ぼぉーっと立ってんの?」
うつむいたまま体が動かない
喉がひっついて声が出ない
「はぁ、、、何?無視?」
「ち、ちがっ!」
グイッ
思いっ切り腕を引っ張られ
家を出て1日位しか経ってないはずなのに
すごく久しぶりに感じる家に足を踏み入れた
パタン
そしてドアの閉まる音に絶望した
「おかえり、翼。」
笑みを浮かべながら僕見て言う
僕は戻ってきた
僕の意思で
目の前の現実にもう順応し始めていた
「、、、ただいま、蓮さん。」
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