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黒色の目
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【眼球愛好】
「…ねぇ。舐めていい?」
「…え?な、に?」
「だーかーらー…舐めていい?」
「やだよ。」
僕の目を見つめて彼は言った。
あぁ、その目が大好きだ。
その目が僕を見つめる度に僕はどうしようもなく興奮してしまう。
その目をえぐり出して舐めてしまいたい。
真っ黒なその目が欲しくて欲しくてたまらない。
君を愛してる。
君のその目を愛してる。
だから僕のそばにずっと置いていたい。
いつでも僕が望む時に愛でたい。
「なんで?なんでダメなの?」
「ダメっていうか…無理だよ。」
「お願い。」
「やだ。」
「じゃあ、その目頂戴。」
目を見開いてこっちを見た。
また真っ黒な目が僕の方を向く。
「…は?な、何言ってるんだよ。」
「だって…欲しいんだもん。別にいいだろ?」
「…え?そんなの…無理に決まってるだろ?!」
「無理じゃないよ?僕が綺麗にとってあげるから。」
「…や、やめろ…よ…。こっち来んなよ!」
目に涙を浮かべて必死に抵抗している。
その潤んだ目も綺麗だ。
黒い目の中に僕が反射して写っていた。
両手にビニールの手袋をはめて、右手にメスを持っていた。
怯えた顔をした彼は壁際にいた。
「大丈夫だよ。これでも医者の息子だよ?」
「…お前…可笑しいよ!」
「可笑しい?可笑しくないよ。欲しいものを手に入れたいだけだよ。」
「だからって人のものを奪うのかよ!」
「大丈夫。目がなくなっても君のこと好きだから。」
「…大丈夫…じゃ、ない!」
震えながら彼は必死に抵抗している。
そんな姿も愛おしく感じる。
「大体、そういうことじゃないだろ!目がなくなってもとか、そういうことじゃない!」
「…じゃあ、何?あ、もしかして…日常生活ができないから嫌がってるの?」
「それ以前の問題だろ!」
「それ以前…?日常生活以外に何か理由があるの?」
涙でぐちゃぐちゃになった顔を僕の方に向けた。
「お願いだからやめて?」
そんな彼を愛おしいと思う。
だけどその目が欲しいんだ。
どうしても欲しい。
だから…ごめんね。
痛くしないから。
麻酔もかけるから。
目がなくなっても愛し続けるから。
君の目と一緒に。
それにこの部屋防音だから。
さっきから叫んでるけど誰にも聞こえないよ?
それにそんなに暴れないでよ。
腕に拘束具の跡が残るよ?
痛い…?
麻酔効いてない?そんなことないよね?
部位麻酔だからダメなのかな。
全身にした方がいいか。
体の力が抜けたね。心拍数も安定してる。
これでようやく君の目を取り出せるね。
あぁ…やっぱり綺麗だ。
大好きだよ。
僕は君 にキスをした。
【黒色の行方に続く】
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