アダルトコンテンツが含まれます。
18歳以上ですか?
- 文字サイズ:
- 行間:
- 背景色:
-
私の中
-
【死性愛】
水の音がする。
肩から体を伝って下へ下へと流れていく。
とても寒い。
寒い…が、何故か心はとてもわくわくしている。
いや、少し違う。
多分、興奮しているのだろう。
死にそうなくらい寒いのに暑い。
次第に暑いのか寒いのか分からなくなってきた。
意識が朦朧とし、目の前が暗くなる。
そんな時でもやはり私は興奮している。
異常だと思っている。だが仕方ない。
いつだったかは忘れてしまった。
だが私は自殺行為によって快楽を覚えた。
初めは何だっただろうか。
首を吊ったのだろうか。
それがとても気持ちよくて、今まで何人か性交などをしてきたがそこで得た快楽とは比べ物にならないくらいだった。
だから私は時々首を吊ったりした。
だが、最近はそれでも満たされなくなってしまった。
もっと…もっと強い快楽が欲しい。
そんな時彼が現れた。
私の首を絞め、私を刃物で刺した。
刺された瞬間余りにも刺激が強すぎてイッてしまった。
だが彼はそんな私を見ても気持ち悪がらなかった。
嫌がるどころか私の中に彼自身のものを挿入してきた。
刺されたところが赤く滲んでいた。
彼はそれを見て興奮していたのだろう。
ベッドのスプリングがギシギシと音を立てていた。
一通りの行為が終わると、彼は私を風呂場へと連れていった。そして、浴槽に私を入れ蛇口をひねった。
水が勢いよく飛び出した。
真冬の寒さと水の冷たさが私の肌から伝わってきた。
彼はおもむろにカッターを取り出すと私の首にあてた。
「ごめん。でも、これが君にとっても俺にとっても一番いいんだ。」
そう一言呟いた。
私の首元から暖かいものが流れだした。
水の音がする中で、私は人生で一番興奮していた。
【身体の中に続く】
現在の設定
文字サイズ
行間
背景色
×
3 / 38