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欲しい言葉
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「あれ?そういえば叶多くんは…?」
「トイレに行くって言ってたんすけど、そういえば遅いっすね…」
「迷子か?」
と、話をしていた瞬間
希の周りを淡い光が包んだ
次の瞬間、希は人に戻っていた
「あ、もう一時間たっていたんですか」
希が人に戻ると優希の顔はみるみるうちに青ざめていった
「の、希…俺は何てことを!」
「え、まだ気にしてたんですか!?あれは不慮な事故ですよ!優希は気にしないでください!」
「いいや、俺は許されないことをした…本当に悪かった!!お前に見捨てられても文句はない…」
「いや、ですから…」
2人が言い争っていると、遠くの方から
「お〜い!優希くん、希ちゃん」
と、言いながら叶多が走ってきた
「2人とも大丈夫だったんだね〜♪」
「はい!」
「碧くん、遅かったすね?」
「えっと…コンビニがなかなか見つからなかったんです〜」
叶多は少し悩んだ表情を浮かべてからそう告げた
「それよりも、優希くんが見つかってよかったよ〜」
「心配かけたな」
「いえいえ…そういえば」
そう言うと叶多はちょいちょいと優希に手招きをした
「希ちゃんとはどうなったの?」
「それは、えっと……」
優希は言葉につまり俯いてしまった
「はぁ〜ダメだな〜優希くんは…どうせずっと謝ってたんでしょ?」
「う…そうだけど…」
「今、希ちゃんが欲しいのはそんな言葉じゃないと思うんだけどな〜」
2人がそんな会話をしていると
「もう、暗いんで帰るっすよ」
と、平井が声をかけてきた
「ま、その言葉は自分で考えてね〜♪」
叶多は楽しそうに言った
「…」
優希の頭には?マークが浮かんでいた
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