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16歳 事後
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「んー…うぅ…。」
アナルの傷が熱を帯びて苦しく、身体を動かすと全身が痛い。
抱きしめて眠る余裕なんて全くなくて、誠実が夜中に冷却シートと鎮痛薬を買いに出た。
「…理久、病院行こうか。」
「え?何言って…何て説明するの…。」
同性同士のセックスでの発熱だなんて言える筈もない。
「…医者には隠さずちゃんと説明する。お前の身体の方が大事。」
誠実が優しく髪を撫でる。
「ううん…行かない、大丈夫…少しそうしてて。気持ちい…。」
「そうか。」
隣に寝そべって理久の柔らかな髪に指を通す。
やがて薬が効いてきたのか目をトロンとさせると小さな寝息をたてる。
眠れる位にまで痛みが治まったことに安堵し誠実はシーツを手繰って肩までしっかり包む。
(…幸せで眠るのがもったいない…。)
毎日何度眺めても可愛くて飽きることはない。
一緒に過ごしていくうちに毎日好きになっていく。
八の字に下がった眉と、色素の薄い滑らかな肌。
今は伏せられた大きな瞳は誠実を映すとより輝いて、キラキラと眩しいくらいに可愛い。
小さな唇に施される奉仕が脳裏に蘇ってきて誠実はムラムラとした衝動を感じる。
(…この可愛いのが全部俺のものになったんだ。)
少し開いた唇から零れる息に混ざり、誠実の名が聞こえる。
夢を見ているのだろうか。
穏やかな表情を見ればいい夢だとわかる。
「もっと…もっともっと俺の事を好きになって。」
頭を撫でると小さな声で「うん…。」と聞こえた。
空耳か、夢うつつに答えたのか。
それでも誠実は幸せそうに眠る理久の隣で頭を撫でながら寝顔を見続けた。
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