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16歳 一緒
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「…ん、終わり。」
ドライヤーのコードを巻き取り、理久に持たせる。
洗面台に収納して戻ってくると自分のベッドに座って違和感を感じる。
(あ…れ?ない?何処行った?)
「寝るぞ。」
「あ、でも誠実、俺のま、くら…。」
無いんだけど。と言い掛けて、目を見開く。
誠実の枕の側に自分の枕。
布団は理久が入りやすいように角を捲ってある。
「ほら、来い。」
「いいの…?」
その言葉には返事は無かった。
代わりに歩み寄った理久の身体を引いて自分の布団に包む。
「ね、明日も一緒に寝ていい?」
理久が小さく呟く。
「…。」
「明後日は?」
「………。」
胸の中に顔を埋めてしまっていて顔はお互いに見えなかった。
それでも理久の背中に廻った手がギュッと力を強める。
「誠実、明々後日も一緒に寝させてね。」
頭上の誠実が理久の頭に顔を摺り寄せて小さく頷くのを感じた。
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