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フジside3
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フ「…っ…ぅ……ここ…は……?」
目を覚ますと、真っ黒な部屋にいた。
周りには何もなく、天井や床がちゃんとあるのか不安になる。
後ろを見ると扉らしきものはあるが、全く開く気配がない。
フ「俺…確か変なのに捕まって……」
キヨは無事だろうか。
こーすけとヒラに会えただろうか。
そんな心配が頭をよぎる。
?「他人の心配より、自分の心配しなよ」
フ「?!」
急に背後から声が聞こえた。
驚いて振り返ると、そこには……
フ「…俺……?」
自分がいた。
フ?「あぁ、驚いた?実は何度も会ってるよ。姿が違うだけ」
俺が戸惑っているのを見て、もう1人の俺はそう言った。
何度もあっていて、姿が違う……
フ「もしかして……」
フ?「正解。そのもしかしてだよ」
今俺の目の前にいるのは、あの白い服に黒髪の少年だ。
でも、なんで俺の姿をして俺の声で喋っているのだろうか。
フ?「それは、これから僕が君になるからだよ」
心を読まれているのか、彼は俺が口に出す前に疑問の答えを言う。
フ「なんの為にそんな事…」
フ?「…しょうがないな、君にはちゃんと教えてあげるよ」
そういって、俺に数歩近づく。
フ?「僕は、あのキヨとかいう奴のパソコンのデータなんだよ。ただ、完全じゃない。簡単にいうと、エラーとかバグとかそういうヤツ。何処に行っても邪魔者。僕は何もしていないのに。」
悲しそうな表情を浮かべ、淡々と話を進めていく。
フ?「僕以外は人間を喜ばせられて、ちゃんと愛されてた。でも僕は悪者で、愛されなかった。」
フ「愛されたかった…ってこと……?」
フ?「…………うん……」
彼は、さっきより辛そうな表情で頷く。
確かに、それは辛い。
もしそれが自分だったら、耐えられなかっただろう。
フ「…気持ちは、わかるよ。でも、どうしてこんなやり方で……」
フ?「なら、他にどうすればよかったの……」
声のトーンが暗くなり、空気が重くなる。
彼の目が赤くなり、表情は怒りと狂気に満ちている。
フ?「僕にはこれしか出来ないんだっ!他人から奪うことしか…っ!」
彼は俺の肩を掴み、思いっきり突き飛ばす。
その衝撃で頭を打ち、意識が朦朧とする。
すると俺は馬乗りになられ、首を絞められる。
フ「やめっ……!あ゙…ぅっ…!はな…し……てっ!」
フ?「心配しないでいいよ。僕が君の分まで愛されてあげるから」
彼がそう言った途端、体中に鋭い痛みがはしる。
フ「あぁぁあっ!!いやだっ!やめて…!」
フ?「これで…やっと…………」
そして俺の首を思い切り絞め、彼はニヤリと笑った。
フ?「さよなら、俺 」
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