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偽物
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フ?「あーあ。バレちゃった」
こ「っ!」
ヒ「そんなっ…!」
キ「…誰だ」
フ?「わからない?この姿では無いけど、何度も会ってるよ」
何度も……
そんな人物、あの少年しかいない。
フ?「正解。やっぱりキヨにはかなわないか」
そう言ってにんまりと笑う。
フジの見た目をしているのに、全くの別人。
正直、気持ちが悪い。
仲間に裏切られたような感覚になる。
フジはただ利用されてるだけなのに。
キ「フジを何処にやった…!」
フ?「あー、もう消えちゃったよ」
こ「は……?」
フ?「もう俺が本物なんだよ」
ニヤニヤしながらそう言った。
フジが、もう消えた……?
嘘だ…なんで……
ヒ「そんなの…認めない……!」
フ?「まぁそう言ったって、記憶を書き換えちゃえばいい話だし」
コイツは俺らの記憶を書き換えて、何もかもなかったことにしようとしているのか…!
そんな事、許していいわけがない。
キ「そんなの…許すわけねぇだろ……」
フ?「でも、もう彼はいないんだよ?俺を消したら彼は存在自体なかったことになる」
キ「アイツはまだ消えてなんかねぇよ」
フ?「何を根拠にそんな事言ってるの?俺がこの手で消したんだから、そんな筈無いよ」
偽者は自信ありげにそう言った。
だけど、俺にはわかる…
フジはまだ生きている。
さっき声が聞こえたのだ。
“ その子の思い通りになんてさせないで… ”
きっと…きっと何処かにいるはずだ。
フジの為にも、コイツの思い通りにはさせない…!
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